検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:14,955 hit

タダノブカツ【月島蛍】 ページ6

.





『タダノブカツさん実在しました』





私のスマホがそんなメッセージを受け取ったのは、眠れない夜のことだった。



差出人には『月島蛍』の名前。一瞬誰かと思ったがすぐに思い出した、烏野高校の男子バレー部だった子だ。あのメガネの、ひとつ歳下の。

しかし彼のことは思い出せてもタダノブカツさんのほうには覚えがない。一体何の話をしているのか。

少し考えてから、返信する。



『いや誰その人』



時間が経つにつれてじわじわと笑いがこみあげてきて、私はトーク画面を見ながらひとりで笑い声を漏らした。ほんとタダノブカツ誰だよ。ああ可笑しい。

そうしてニマニマしているうちに、私が返したメッセージの下に現れる既読の文字。
かと思ったらトーク画面が着信画面に切り替わった。

電話をかけてきたのはもちろん月島くんである。



「はい、もしもし」

《っ…もしもし?》



電話口からは明らかに笑いを噛み殺した声が聞こえてきて、私はたまらず噴き出した。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なぎさ | 作成日時:2018年9月23日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。