5冊目 ページ5
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「雨宮」
「うん?」
「俺今すごい幸せだよ」
「うん、それ6回目」
昼休みの間、宮本の声を聞いていられた。
彼女の好きな本のあらすじを、彼女自身の口から聞けたのだ。
好きな人が好きな本。
「…ふふ」
「うーわっ、赤葦がニヤニヤしてる」
「俺にだって表情筋ぐらいあるよ」
「そーか、部活行け」
部活か。
いや、部活の時間に色恋
仕方ないな。
「じゃあ部活行くよ。また明日」
「おーう、じゃあなー」
浮かれて歩く廊下は、いつもよりずっと明るい光に照らされていた。
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なぎさ(プロフ) - TONSOKUさん» もったいないお言葉、とても嬉しいです。お楽しみいただけたようで幸いです!改めまして、お読みくださりありがとうございました! (2018年8月24日 12時) (レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
TONSOKU - 文章が凄く綺麗でまるで純文学を読んでいるみたいでした。それに赤葦の不器用な所を上手く表していて私が読んだ夢小説の中で1番と言っても過言じゃないぐらい面白かったです。 (2018年8月24日 9時) (レス) id: 087e18e87d (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 出水先輩らぶさん» こちらこそ、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。そう言っていただけてとても嬉しいです! (2015年11月21日 20時) (レス) id: ce366c9443 (このIDを非表示/違反報告)
出水先輩らぶ(プロフ) - お話すごくおもしろかったです。君の好きな本はすごく好きな曲でして。それが大好きな赤葦の話とかすごく嬉しいです!書いてくれてありがとうございます (2015年11月21日 9時) (レス) id: fe98712c3d (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ほわいとましゅまろさん» こちらこそ、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。素敵で最高なんて言っていただけて幸せです! (2015年11月13日 16時) (レス) id: ce366c9443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぎさ | 作成日時:2015年10月29日 17時