3冊目 ページ3
.
「何読んでんだろうな…」
「気持ちわりーなー、赤葦」
「うるさい」
気になるなら話しかければいいじゃん。
そんな言葉はこの男の口から何度も聞いた。
それができればとっくにやってる。宮本とは1年のときから同じクラスなんだ。
雨宮は突然、何かを思い出したような顔をした。
「あ、赤葦こっち来て」
「なんだよ」
腕を掴まれて引っ張られるままに歩いていくと、昼休みの教室のど真ん中に立たされた。
なんだ、これは。
「え…何?」
「えいっ」
「うわっ」
雨宮に足を引っかけられて盛大に転ぶ。もう何がしたいのか分からない。
青春の1
「大丈夫?」
とかそんな考えはすぐに消し飛んだ。
236人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なぎさ(プロフ) - TONSOKUさん» もったいないお言葉、とても嬉しいです。お楽しみいただけたようで幸いです!改めまして、お読みくださりありがとうございました! (2018年8月24日 12時) (レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
TONSOKU - 文章が凄く綺麗でまるで純文学を読んでいるみたいでした。それに赤葦の不器用な所を上手く表していて私が読んだ夢小説の中で1番と言っても過言じゃないぐらい面白かったです。 (2018年8月24日 9時) (レス) id: 087e18e87d (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 出水先輩らぶさん» こちらこそ、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。そう言っていただけてとても嬉しいです! (2015年11月21日 20時) (レス) id: ce366c9443 (このIDを非表示/違反報告)
出水先輩らぶ(プロフ) - お話すごくおもしろかったです。君の好きな本はすごく好きな曲でして。それが大好きな赤葦の話とかすごく嬉しいです!書いてくれてありがとうございます (2015年11月21日 9時) (レス) id: fe98712c3d (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - ほわいとましゅまろさん» こちらこそ、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。素敵で最高なんて言っていただけて幸せです! (2015年11月13日 16時) (レス) id: ce366c9443 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なぎさ | 作成日時:2015年10月29日 17時