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男は話を聞かないフリをして ページ6
｢なぁなぁ！ユリア！｣
夕飯を食べ終えた後で、チョッパーがあたしの膝に座った
｢聞きたいことがあるんだ！｣
｢んだよ、膝に乗って聞きたいこと？｣
｢おうよ！サンジのことなんだけど！｣
相変わらず可愛らしい笑顔を浮かべ、綿飴を食べながら
｢ユリアはサンジのこと好きなのか？｣
｢ブッッ！｣
思わず飲もうとしてた紅茶が吹き出てしまった。今なんつったコイツ
｢だ、大丈夫か！？ユリア！｣
｢おう問題ねーけど……何突然｣
｢みんな言ってるんだ、ユリアはサンジ好きだって！｣
なんで医者にまでんな噂たってんだか……
｢……サンジに内緒にできるって約束できるか？｣
｢……うん！｣
｢間があったから言わねェ｣
｢守る守るから！！！｣
｢よーし、守れたら特大わたあめ作ってやっからな！｣
｢わーい！｣
紅茶を飲み切ってから、あたしはチョッパーの質問に答える
｢……ぶっちゃけるとな、好きだよ｣
｢そーなのか！｣
｢でもあたしは馬鹿だから、サンジの想いを優先させたいって思うの
もし、サンジが花嫁を決めるってなった時、あたしじゃなくていいんだ｣
｢なんでだ？｣
｢幸せになって欲しいからだよ。アイツは、あたしの100倍は辛い思いしてるから…
隣にあたしが居なくても、アイツが笑ってくれるならあたしはそれでいい｣
オーナーゼフに言われた“約束”とは違っちゃうけど、あたしはアイツに笑っていて欲しいんだ
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