女にとっての愛情は ページ44
｢だァから！なんで分かんねェんだよテメェは！！｣
｢おめェに言われたくはねェんだよ！！｣
昼飯のある時間に。どうでもいい喧嘩を大声で話す俺達に仲間達の目が見開かれる
｢いっつもいっつもナミロビンばっかり優先的にデザート出しやがって！！｣
｢レディに出すのは当然の事だろうが！！｣
皿投げたり(無論割らない為に受け取るけど)、フォークスプーン投げたりしながら喧嘩は続く
｢ルフィ達に飯食わせてたら食材無くなるだろうが！！考えて発言しやがれ！｣
｢腹減った奴のワガママも聞けねェのか！？食いてェ奴には食わせてやるんだろ！？何してんだよ！｣
ガチャガチャと騒音を撒き散らして居たのかいつの間にかナミさんやルフィ達も窓から見て居て
｢…っ、はぁ…此処まで言い合うなんて……｣
｢そこだけは曲げられねェのくらい知ってんだろ｣
｢良いよ別に。否定はしないけど、仲間のオーダー無視するなんざ私が見逃す訳ねェだろーが｣
イライラがお互いに止まらなくて、でも此処まで今更謝れないから
｢……胸糞悪ィ事いいやがって。飯作んの今はやめだやめ｣
｢こっちのセリフだバーカ｣
口尖らせて舌を出すユリアが部屋から出て行く。タバコを一服しようとしたらナミさんがツカツカ歩いてきて平手打ちを一発かます
｢っ、｣
｢女になんて事言ってるのサンジ君！あんなに言うことないじゃない！｣
今にも泣き出しそうなナミさんに一つだけ本音を漏らす
｢……好きでこんなの言った訳じゃないですよ、ナミさん｣
｢じゃあなんで！！｣
｢……分からないんです。多分、お互い色々初めてが多いもんで｣
どういう事？とナミさんがズイっと迫ってくるから白状する
｢…っ、好きだからですよ。好きだからどうすれば良いのか分からないんです｣
｢もう何なの！？二人とも乙女なの！？｣
良いから早く仕込みしてから仲直りしてよね！？とナミさんはそう言うけれど
生憎と、恋人との仲直りの仕方なんて習ってねェもんで、どうしたらいいのか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
