戦闘編�� ページ36
杏都
摩利「待て」
達也君がCADを片付けてたら渡辺風紀委員長に呼ばれた
摩利「あの高速移動は魔法か?
自己加速術式の動きなのか?」
達也｢魔法ではありません
正真正銘身体的な技術です｣
藍葉｢九重八雲先生の弟子なんだよな、お前って」
藍葉さんが付け足すように言った。そういや私がそう言ったんだっけか
摩利「!?
あの忍術使い九重八雲か!身体技能のみで魔法並みの動き…
さすが古流と言ったところか」
真由美「ではあの攻撃魔法も忍術ですか?
私にはサイオンの波動そのものを放ったように見えましたが」
七草生徒会長の質問はご最もだ
達也｢その通り。忍術ではなくサイオンの波動です
振動の基礎単一系統魔法で作ったサイオン波です｣
真由美「でもそれだけであの範蔵くんが倒れるなんて…」
達也｢【酔った】んですよ｣
真由美「酔った?」
そこで達也君は私に目線を変えた。恐らく【心を読んだのなら言えるよね？】的なのだろう
『説明は私がします。
魔法師は一般人には見えないサイオンを光や音と同じように知覚します。それは魔法師には必須の技術です
しかし予期せぬサイオン波にさらされた魔法師は揺さぶられたように錯覚し「船酔い」のような状態になるんです』
真由美「信じられない…
私たち魔法師は普段からサイオン波に慣れています
そんな魔法師が倒れる程強力な波動なんて…」
七草生徒会長の疑問に市原先輩が答えた
鈴音「波の合成ですね
振動数の異なるサイオン波を三連続で作り出しその波が丁度服部くんの位置でぶつかるように調整し3角波のような強い波動を作り出したんでしょう」
達也｢お見事です。市原先輩｣
鈴音「ですがあの短時間で三回の波動魔法
その処理速度で実技評価が低いのはおかしいですね」
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