【文スト】蝶が舞う頃に【ギャグ】 (ページ3)

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武装探偵社、午前八時

｢遅い！！！｣

そんな一人の男の叫び声で武装探偵社は一日の始まりを迎える。彼の名は国木田独歩。【理想】と書かれた手帳片手にある人物を探している。

｢後５分30秒で会議が始まるというのに……！！何処で心中してるんだあの唐変木！｣

此処で誰を探しているか、分かったのなら相当なファンである。そう、【異能力・人間失格】を持つ太宰治である。

｢ふぁぁぁぁ……相変わらず朝から元気だね……｣

お早う……と眠たそうに現れたのは本作の主人公、春日部咲結である。彼女は周りを見渡し、国木田しか居ないことを確認。

｢あ、嗚呼お早う。咲結、唐変木……基、太宰を知らないか？後3分で会議なのだが……｣

｢たっだいまァ！今日もまた死ねなかったよぉ……！ってあらま咲結ちゃん！ご機嫌麗しゅう！｣

死ねなかった、そう意気揚々と言い現れたのは探していた太宰治だ。彼の姿を見た途端、国木田は青筋を露わにして怒り始めた。

｢太宰貴様！後1分半で会議が始まるんだぞ！さっさと支度しろこの唐変木！｣

｢えー、心中の方が楽しいのにー。あ、咲結ちゃんの行ってらっしゃいがあればやる気で((ry｣

｢行ってらっしゃいー｣

｢よぉし！国木田君！会議行こうか！｣

これが日常茶飯事なのである。何？ほかの社員はだって？また次に……