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そんな氷華が翡翠のように壊れなかったのは弟の雪斗のお陰だろう。
ある日突然現れた腹違いの姉に驚きもせずに接し、あるがままの氷華を素直に認めていた弟だった。
恐ろしく聡い彼は、氷華にとっての安らぎだった。どんなに継母に疎まれようと、使用人や執事達に冷たくされようとも愛情を注いでくれた。
弟の存在が、母翡翠の二の舞にならなかった理由とも言えた。
氷華が6歳、雪斗が3歳の時にまたも運命の出会いを果たす事になる。自分達にはもう1人、腹違いの妹が居たのだ。
義母と実父の暴力により、瀕死状態で病院に運ばれた1人の少女。名は杏都。
ボロボロの服に目を向けられない程の傷や痣、小さく聞こえる呼吸音を、氷華と雪斗は手を繋ぎ見ていた。
何もかも、父のせいだと思った。こんな見た目にさせた父が憎かった。殺してやりたいとさえも思った。
母親も妹も暴力に晒されて何も出来ずに死んでゆく、そんな人生は嫌だと初めて氷華はそんな感情を抱いた。
自分にには、愛してくれる弟と護らないと死んでしまう妹がいる。
その二人のために命を懸けても弟妹を守り抜く。
生まれて初めて泣き、声を荒らげたのはこの時だった。
そして水無月氷華の人生は此処から始まったのだ。
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夢沢夏美(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。むふふ、夢1のこと嫌いなのは継母です一応。叔母は夢1の事を嫌っていません。語彙力ないから混乱させて申し訳ない(泣) (2018年6月5日 17時) (
レス) id: dbf7975cc0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - えっ?おばさんてっ夢1のこときらいなのに、なんで「貴方は私の」とかいってるの!?わかんない?(TT)更新楽しみに待ってます！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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