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天宮藍葉は弟の澪にあるものを探すように言っていた。それは【自分達の出生記録の書かれたカルテ】だった。



天宮藍葉と天宮澪は姉弟と言う割にはさほど似ていなかったからである。彼女が茶髪なのに対し、彼は黒髪だ。



青い瞳を持つ彼に対し彼女は赤い瞳を持っていた。藍葉は喧嘩腰なのに対し、澪はチャラかった。


そう。姉弟にしては何もかもが正反対だったのだ。考え方も、頭の良さも、何もかもが。



自然と【本当に姉弟なのか】不安になったのだろう。藍葉は真剣に自分達の出生記録のカルテを読んでいる。


水無月氷華は何故それを知りたがっていたのか不思議に思っていた。


彼女は澪の姉。そして天宮家長女。それしか自分は彼女のことを知らなかった。


「……ん、ありがとう」

「もう良いの?」


数分してパンッとカルテを閉じ、氷華に手渡す藍葉。その目には暗い、そして重い何かを感じ取った。



「……やっぱり、私は“偽りの娘”だったんだ……」

「偽りの娘?」


呟いた言葉に氷華は即反応したが、藍葉はなんでもないよと笑う。


「……それよりも、空腹やばくね?」


逸らされた話が気になりつつも確かに空腹がだんだんときつくなっていってることには否定が出来なかった。



偽りの娘、その意味は……

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夢沢夏美(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。むふふ、夢1のこと嫌いなのは継母です一応。叔母は夢1の事を嫌っていません。語彙力ないから混乱させて申し訳ない(泣) (2018年6月5日 17時) (レス) id: dbf7975cc0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - えっ?おばさんてっ夢1のこときらいなのに、なんで「貴方は私の」とかいってるの!?わかんない?(TT)更新楽しみに待ってます! (2018年6月5日 17時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢沢夏美 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月17日 15時

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