【小説】暗殺者達の非日常【募集中】 (ページ28)

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第27話　藤宮雪斗ページ28

１人の女がなにかを感じ取って駆けつけてきた
そいつは俺と同じ、雇われた奴らを次々に葬っていった
仲間、なのだろうか
少し、羨ましいと思ってしまった

俺はずっと孤独だったからなのだろう
俺を孤独にしたのは俺なのにな
不思議なものだ
一人でいるのは小さい頃からで既に慣れていると思っていたがこんなにも辛いとわな

けど、仕事は仕事だ
ここで失敗するわけにはいかない
そんなことをすれば俺に待っているのはあの世だ

｢俺達の目的は隣の女……早乙女いのりだ。お前に用はない。消えろ｣

こんなことを言ってしまう辺りが俺は甘いのだろう
けれど、女はこう答えた

｢なら尚更引く気失せたわ。……弟子の命を守るが師なのでね｣

と。
こんなことを言ってくれる師が俺にもいたら少しは変わっていたかもしれない
…過去を呪ったところで今が変わる訳じゃないとわかっているはずだ

そんなことを考えている間にまた１人増えた
白い着物を着た刀を使う女だった
その女はターゲットに近づいていた１人を切った
周りを見回しその人数に驚いたようだ
手が、震えていた

しかし、その後何かを決意したようで周りの人間をどんどん切っていく
その真っ白な着物が深紅に染まるのも厭わず
そんな姿が、敵ながら美しいと思ってしまった
その姿はまるで雪のなかに咲く１輪の花のようだった
現実は血の海のなかで人を切り続ける俺と年の変わらなそうな少女だが

｢……お手合わせ願います｣

気づかない内に目の前に立っていた
よく見れば俺のこの目と少し似ている気がした

｢……私が勝ったら、貴方が世界を嫌う理由…聞いてみても、良いですか？｣

彼女は続けてこうも言った
少し、涙声な気がした

おまえに、何が分かる

心の中で俺がそう言った

師に恵まれ、仲間に恵まれたおまえに1人の孤独が分かる訳あるか

そうだ…
１人じゃないおまえに１人の俺の何が分かる
もう、何もかも壊れてしまえばいいのに

｢…オレガコワシテヤル、ナニモカモ！｣

はい、雪斗君壊れちゃいましたね

あ、でも他の方が雪斗君出してくれて嬉しかったです！

なんか変な感じにしちゃってごめんなさい！