046 ・1分1秒を争う ページ48
後のことをクラピカに任せてレオリオ元へ。
外に出ると顔を向けられないほどの風が激しく吹き荒ぶる。
足元は浸水して思うように動けない。
立ってるのがやっとだった。
飛ばされないように柵に掴み辺りを見渡す。
前方でゴンの名を呼ぶ声が聞こえ重い足を向けた。
「まだ上がってこねぇのか‼︎」
トンパがライトで荒海を照らしその隣には赤いハンチング帽の男ゲレタが居た。
「ゴンがどうしたの？」
Aは駆け寄ると声を張り上げ尋ねる。
どうやら、ゴンがレオリオを助ける為に海に潜ったのだ。
近くで砲弾が次々と発射され爆風が鳴り響く。
次第に船が動き出した。
岩壁にめり込んだ船体の切り離しに成功したのだろう。
もう、時間がない。からといって海に潜って探しには行けない。
第1波よりもひときわ激しく海は荒ぶってる。
海へ飛び込もうというのなら一巻の終わりだ。
Aに出来ることは‥‥。
ゴンがレオリオを連れて戻って来ることのをただひたすら、待つしかない。
荒波を見て、Aは息を呑む。
刻一刻と時が経つに従い状況が悪化する。
時間との戦いだった。
何してるの、ゴン早く‼︎
荒れ狂う波の中、ひょっこりと黒い影が現れた。
トンパの持っているライトに照らされ、ゴンだと認識する。
レオリオも無事そうだ。
「ゴン‥⁉︎」
「無茶しやがってボウズ！」
皆んなが心配するよそに嬉しそうにはしゃぐ。
そんなゴンに3人は苦笑いを漏らした。
「動いてる。凄いこの船動いてるよ！」
「分かってる。危ないから早く上がっておいで」
気絶しているレオリオをトンパとゲレタが引き上げる。
Aはゴンに手を差し伸ばす。
──その時だった。
突然、大きな衝撃が襲った。
「ツッ‥⁉︎」
足腰に踏ん張りをきかせ衝撃に耐える。
すぐさまゴンの手を掴む。
次の瞬間、大きな波が私達を襲う。
「どうやら、岩礁に乗り上げたみたいだな。無事か？」
とトンパが安否を確認するが人数が足りない。
「Aが‥‥」
言葉に詰まるゴンの視線の先は、真っ暗な海。
トンパは慌ててライトを向けるが、Aの姿は何処にもなかった。
「なんってことだ‥‥」
「助けに行かなきゃ‼︎」と海に飛び込もうとするゴンをゲレタが止める。
「離して、Aが海に‥‥行かないと‥‥」
手を引き剥がそうとするゴンに向かってゲレタは強い口調で言い放つ。
「もう間に合わない。手遅れだ諦めろ‼︎」
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
