040・腑に落ちない点 ページ42
「甘いな。試験に決まってるだろうが。もしかしたら制限時間があるかもしれねぜ」
赤いハンチング帽にゴーグルと黒い肌が特徴の男が割って入ってくる。
通信室でも見かけた顔だ。
384番。
「皆に不安を与えるような発言は感心しないな。根拠でもあるのか？」
クラピカの語気を荒げた声に男は鼻で嘲笑う。
「タンクの飲水はほとんどないぜ。呑気に構えてと全員干枯らびちまうぞ」
その言葉に甲板に居合わせた者は、騒然とし様々な意見を遠く近くで交差させる。
「既に1日は宝探しで消えた。残りは2日。裏を返せば、ゼビル島は2日以内に行ける距離にあるってことだろ」
騒めきが次第に賛同の声に色合いを増し、「ゼビル島に行こう！」とわれもわれもと甲板から立ち去っていく。
「バラバラでは何かあった時乗り切れないぞ！」
ハンゾーが声を掛けるも、足を止め耳を貸す者は誰一人としていなかった。
「皆を煽るな‼︎下手をすれば遭難者が出るぞ！」
「人数が減るのも試験の内さ」
「なに‼︎」
今まで冷静だったクラピカが男に突っかけて行くのをAは止めに入った。
「こんな奴らほっといて、お嬢ちゃん俺と行かねえか？」
Aは眉の辺りをアリアリと暗くし寄せた。
周囲が見守る中、口元に微かに笑みを含ませる。
が、返事の代わりに鋭利な眼差しで睨みつけた。
ぞっとするほど異様な迫力に場が凍りつく。
「ツッ‥⁉︎」
「お、俺は何としても生き延びるからな。他の奴がどうなろうと」
ハンチング帽男は逃げ台詞を吐き捨て居なくなった。
ゴンが「ねぇ、ねぇ、どうする？」と残った一同に視線を巡らせる。
Aは手を顎に添え頭をフル回転させた。
軍艦島に置いていかれたのは間違いなくハンター試験なんだろうが、ずっと引っかかっていたことがある。
島の周囲に無数の難破船が集中していることだ。
見る限り潮流の関係で流れ着くとは考えずらい。
それに、人数分のコンパス。ゼビル島への行き先が記されたメモ。
考えれば考えるほどわけがわからなくなる。
「星が出るまで時間がある。もう一度船内を探索してはどうだろう？何も見つからない可能もあるが‥‥」
声を上げると一同が私を一瞥した。
「俺はAの意見に賛成だ」
ハンゾーの言葉に皆が相槌を打つ。
残ったメンバーで話し合った結果。
ハンゾーは沖に出た奴らを説得しに行き、それ以外のメンバーは島と艦内の捜索に分かれた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
