038・客を置き去りに ページ40
昨晩、飛行船は老夫婦を乗せ去っていった。
飛行船は戻って来る気配は微塵もなく、朝日が昇り太陽の光がはるかな海面を錫箔みたいに輝かせている。
「A‥？聞いてる？A‼︎」
ゴンの声に現実に引き戻される。
「あっ、ごめん。なんだっけ？」
珍しくぼーっとしているAにゴンとキルアは顔を見合わせ首を傾げる。
「俺達、置いていかれたんだよね。これって試験1つなのかなーて思って‥2人はどう思う？」
「どうだろうね？まだなんとも言えない」
「試験だとしても、何も確信する要素ねぇからなー」と、キルアは興味なさげに呟き顎に手を乗せ空を見上げていた。
大きな欠伸をしながらAは周囲に視線を走らせる。
どうしていいか分からずほとんどの受験者達が甲板に集まっていた。
皆あれから一睡もしてないからなのか、静まり返りシリアスな空気が漂っている。
その中にヒソカの姿がないことに安堵する。
あの一件以来、とにかく顔を合わせたくない一心が積もっていた。
思いかえすだけでも‥‥顔が熱くなる。
どんな顔をすれば良いのか分からない。
物思いにふけていると「ねぇ皆んな。ちょっと集まって！」女の声がした。
ピンク帽子を被ったポンズに、連れられた数名が案内されたのは通信室。
その部屋の中には通信機をいじってるポックルが居た。
「それ、壊れてるの？」とゴンが問いかける。
「いや、壊れてはいない」
「原因は分からないけど、どの周波数に合わせても何も聞こえてこないの」
通信が出来ない。それはつまりお手上げ状態。
私達は孤島で遭難したということか。
女の勘じゃないけど嫌な予感がする。
手詰まりになった私達はハンゾーの提案で、それぞれ手分けして船内の探索を開始した。
一人で捜索したが実用で使えるそうな物は見つからず。
合流するべく、甲板に向かっていると正面からモヒカン男が歩いてくる。
そのまま通り過ぎようとしたが声をかけてきた。
「ヒソカ見てない？」
ヒソカの名前にドキッと心臓がバウンドする。
「さぁ、何処かでトランプタワーでも積み上げているんじゃないの？」
適当に答えるが案外と当たってそう。
「イルミ」と口にした瞬間針が飛んできて肌白い頬をを掠めた。
血が滲み細い血のすじができる。
「今、名前ギタラクルだから」
禍々しいオーラに淀んだ目がAを捉える。
「次その名前で呼んだら、ヒソカのお気に入りでも殺すよ」
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
