026・頭のネジが飛んでいる ページ28
幾度か逃げようと試みたが呆気なく失敗に終わっていた。
ヒソカの表情とは正反対に、私は不愉快な顔をしてまくれる。
「Aが僕を抱っこしてくれても構わないよ？」
突拍子の言葉に反射的に頬を顔を引きつらせる。
「はぃ──⁈」
えっと？これは‥何のプレイですか？
何の冗談かと覗き込むがヒソカは至って真面目顔。
そして、想像力が豊かなせいでイメージが頭を駆け巡る。
私がヒソカを抱きかかえる姿を。
ゾワゾワと体全体に拒絶反応で鳥肌が立つ。
ツッ‥‥ストップ‼︎‼︎
首を振って頭の中から気分が悪くなる光景を追い払う。
ヤダ。ヤダ。気持ち悪い。
「やめてくれないか？ボクを憐れむ目で見るのを♦︎」
「でも、Aの瞳は綺麗だから見つめられるのも悪くない❤︎ 君はいつも僕を」
「はいはい。分かったから」と棒読みであしらう様にヒソカの言葉を遮る。
ついに頭の中枢までイカれた。
そう思ってもおかしくないこの状態は。
うんざりしたした表情で深いため息を溢す。
「とりあえずどうでもいいから。今すぐ下ろして！」
一つ一つ区切をつけ吐き出すように語尾に力を入れ口にする。
「Aが望むなら下ろしても良いのだけど、アレを見てもそう言えるかい？」
言いながら何かに目を向けるヒソカ。
視線の先にはモニターが設置されていた。
『表裏一体の道』
『君達2人はこの先体の一部を密着させゴールを目指して下さい。ただし、途中で離反した場合はペナルティを受けてもらいます』
何これ？
これが試験だというの。
ただの嫌がらせしか思えてならない。
全てを放り出して逃げ出したい。が、絶対にヒソカは逃しはしないだろう。
「体の一部なら抱っこじゃなくて手を繋ぐのでい─‥」
我ながら自分が恥ずかしいことを言ってしまった。
「あっ‥」
ぽつりと漏らした言葉に後悔するが遅し。
恐る恐るヒソカを見上げると予想通りの顔をしていた。
「積極的だねA❤︎」
「ちょ、これは違う」
なんだかヒソカが楽しそうにしている。
多分、何を言おうとしていたのか勘付いているのだろう。
「なんでもないっ！」
照れ臭さから語気が荒くなる。
毎日ヒソカに振り回されてる私は、手のひらで踊らされてる哀れな人形に思えてならない。
「Aもっとくっついても良いんだよ❤︎」
軽く手に力を込めるヒソカは顔をほころばせ歩き出す。
呆れてものも言えない。頭を抑えため息をついた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
