023・ 皆んなと一緒 ページ25
「ここが3次試験のスタート地点になります」
「さて試験内容ですが、生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間」
受験者達は塔の頂上に降ろされていた。
『それではスタート‼︎頑張って下さいね』と言い残すと飛行船は私達を残し薄雲が覆われた青空へ飛び立っていった。
「側面は窓一つないただの壁か」
引き腰で下を見るレオリオに続き私達も覗き込む。
クラピカは高度を確認しいち早く外壁から離れる。
「ここから降りるのはじさつ行為だな」
普通はね。
ネテロ会長が空から地面に飛び降りた高さと比較したら、これぐらいの高さ全然大した事ない。
別に飛び降りても良いんだけど‥‥。
それじゃ何の面白みもないし。
即合格なんて他の受験者達から反感を買いかねない目立つ行為は控えたい。
皆んなと塔のカラクリを解いて地上を目指か。
そんなことを思っていると知らない男が会話に割って入ってくる。
「普通の人間ならな。でも俺は違うだな──」
「おじさん、ここ降りるの？」
「このくらいの取っ掛かりがあれば、一流のロッククライマーなら難なくクリア出来るぜ」
ゴンの質問に満面の笑みで答えると、外壁をつたってするすると猿のように降りていく。
「うわ、すげ〜」
「本当だね‥！」
ゴンとキルアは感激して食いつくように男の行方を見守っている。
Aは全体に視線を向けた。
最初と比べ人数が減っている。ヒソカの姿もない。
そんなに呑気にして良いものかねぇ。と思いつつも観察する。
「もうあんなに降りてる。あ……」
アレは‥‥？
こっちに向かって飛んでくる。
「ん？」
「あれ」
同タイミングでゴンが数匹の怪鳥を指さす。
「うわぁあぁぁあ──」
耳を裂くような悲鳴が聞こえ。
下を覗くと男は怪鳥に襲われ無造作に食い尽くされていく。
「外壁を伝うのはムリみてーだな。怪鳥に食い殺される」
「多分、抜け道とかあるんじゃないかなぁ？人減ってるし」
待ちくたびれた顔で言いのけると慌てた様子で入口を探しにいく。
「おい、ゴン探しに行こうぜ─」
「待ってよキルア！」
Aは辺りを見渡しながら適当歩く。
違和感を感じ足を止めしゃがむ。
足元を手の甲で叩くと、抜ける音に微かな空気の流れがある。
下に別の空間が存在するのではないかと。
その場所を慎重につま先で押すと回転式扉が開いた。
「なるほど、そういう仕掛けですか。巧妙に出来てますこと」
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
