013・影から見る者 ページ15
「えっ？‥A？」
「えっ‥‥そうだけど？えっ、何？」
「綺麗だなって」
気恥ずかしそうに口にするキルアに皆が同意を示す相槌を打つ。
「なんだそんなことか。ありがとう！」
Aは白い頬を赤く染め上げ、照れ笑いを浮かべる。
が、それが逆効果になると知るよしもない。
ゴン達はAの美しさに見とれていた。
それは見た人の心の中の最もデリケートな部分にまで突き通ってしまいそうな美しさだった。
「綺麗な女の人が居るなら早く紹介しろよなゴン」
レオリオは腫れている頬に湿布を貼り終えるとゴンを膝で突きニヤニヤする。
「俺だって知らなかったもん」
頬っぺたを風船みたく膨らます姿は、子供らしく可愛いなんて言ったらゴンは怒るだろか。
まあ、言うつもりはさらさらないが。
その様子を木の影から見ていた人物は驚異の眼をみはるが口の端を歪め独特の笑顔へと変えた。
「皆様お疲れ様です！」
「ここビスカ森林公園が2次試験会場となります。それでは頑張ってください」
役目を終えたサトツは軽く会釈すると去っていた。
正午になり建物の扉が開く。
動物の鳴き声みたいに腹の虫を鳴らす大柄な太った男と堂々とソファーに座り足を組んでる女が居た。
「どお？ブハラ？お腹は大分空いてきた？」
「メンチにも聞こえるだろーもうペコペコだよ」
「そんなわけで、2次試験は料理よ‼︎美食ハンターの私達2人を満足させる食事を用意して頂戴」
「料理⁈」
一風変わった試験内容に受験者達は葦の葉のようにざわめく。
持久走の次は料理か。
一般常識の料理は作れるが何か不穏な予感がする。
「まずはオレの指定する料理を作って貰い」
目を輝かやせお預けされた犬みたいにヨダレを垂らすブハラ。
「そこで合格した者だけが、私の指定する料理を作れるってわけよ」
「つまり、あたし達2人が“おいしい”と言えば晴れて2次試験合格‼︎試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ」
「オレのメニューは豚の丸焼き‼︎2次試験スタート‼︎」
ブハラの合図ともに一斉に森へと駆け出す。
「変な試験‥‥」
何かに取りつかれたようにひとり言をもらし豚を探す。
「確かにな。でも簡単な料理で良かったな」
レオリオは私の肩をポンポンと叩き走り出した。
「皆んな豚見つけたよ──」
ゴンに駆け寄ると、豚の中でも1番気性が荒く頑丈な鼻を持つグレイトスタンプが睨みを利かせていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
