011・独特なニオイ ページ13
「レオリオ─！」
ゴンが釣竿を振るうが大きな手が細い首を掴んだ。
一瞬、生きる気力を奪うような悪寒が背筋をせり上がってくる。
「仲間を助けにきたのかい？いいコだね〜♣︎」
「ゴンから手を離して！」
Aはうなじに冷え切った小刀を突きつけて命令する。
素直に首から手を離すが敵対心を向ける私には見向きもしない。
「大丈夫殺しちゃいないよ♠︎彼は合格だから❤︎んん〜〜」
身をかがめゴンに顔を近づけ好奇に満ちた目で凝視する。
ゴンに何かしたらすぐ対処出来る。
にしても、敵意がある相手に易々と背中を向けてるとはどうかと思うが。
ピエロの行動が全くもって理解の範疇を超える。
「うん！キミも合格❤︎いいハンターになりなよ♠︎」
また訳わからない事を言っている。
突然、中着信音が鳴り響いた。
ピエロはゴンに視線を縫いつけたまま電話に出る。
「うん、OK。すぐ行く♦︎」
交信を終えると口元に孤を描きながら立ち上がり。
失神させたおっさんを担ぎ上げた。
「その人をどうするつもり？」
「お互い持つべきものは仲間だね❤︎一人で戻れるかい？」
困惑し動揺しているゴンはコクコクと頷くだけ。
私の問いかけに応える気が無いようだ。
立ちはだかる私に耳元で囁くピエロ。
「また後でね❤︎」
咄嗟に振り向くが姿は霧の中に消えていた。
安堵のため息を吐き小刀を消す。
『殺してはいないよ。彼も合格だから』と言った。
ピエロの言葉を信じるのではあれば殺されはしないだろう。
「ゴン‼︎大丈夫か？」
仲間の心配をした金髪少年が駆け戻ってくる。
気が抜けたゴンはその場に膝をつく。
ゴンにとってそれは、今まで出会ったことのない奇妙で底知れない"生き物"だった。
「そんなにはっきり分かるのか？」
「うん」
ゴンが言うには、レオリオが付けているオーデロコンを頼りに追いかけてるそうだ。
道標みたいに動物の死体が転がっている。
だから嗅覚で追わなくてもいいのだけど。
Aはあごを突き出し、鼻孔を膨らませて大げさにくんくん嗅ぐが何も匂わない。
ゴンの嗅覚は獣並みだな。
「名が遅れて申し訳ない、私はクラピカだ。先程助けていただき感謝する」
「感謝されるほどの事はしてないよ」
まあ感謝されるのも悪く無いか。
その後ゴンが連れて行かれた男レオリオを紹介してくれた。
そして奇術師ヒソカのことも。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
