009・自然界のルール ページ11
「あれが敗者の姿です」
「……自然の掟とはいええぐいもんだぜ」
肉の塊に次々と鳥達が群がり捕食する。
哀れみの声が聞こえるが外の世界ではこれが当たり前。
自然界の掟、弱肉強食。
Aは涼しい目つきで茫然と見つめていた。
「私をニセ者扱いして受験者を混乱させ、何人か連れ去ろうとしたんでしょうな」
「こうした命懸けの騙し合いが日夜行われているわけです。何人かは騙されかけて、私を疑ったんじゃありませんか？」
一部の受験者達は気まずそうに苦笑いを浮かべていた。
「それではまいりましょうか。2次試験会場へ」
サトツがヌメーレ湿原の森林へ走りだす。
後追うように私達も駆け出した。
森に入るなり髪の毛一本一本までもが逆立つような殺気がピリピリと全身に伝わる。
チラリと後方に目線を向け元凶を見た。
殺気の念を抑えきれず頬の隅に皮肉な笑いを漂わせている。
その周囲の受験者数名も何やら怪しい動きをしていた。
霧に乗じて殺し合う。
Aは、すかさず前を走るゴン達に警告を促す。
「ゴン、キルア。もっと前に行った方がいいよ」
「試験官を見失うといけないしね」
ゴンは辺りをキョロキョロ忙しなく見渡し呟く。
周辺の視野が薄ボンヤリとしてきた。
乳白色の薄霧が漂いだし樹木が現実の世界とは思えないような淡い影となる。
「それもあるが‥」
私の目線の先をキルアが見る。
「なるほどね」
どうやら、気がついた様子だ。
「レオリオ──‼︎クラピカ──‼︎前に来た方がいいってさ」
のども張り裂けんばかりの声でゴンが叫んだ。
レオリオ？クラピカ？ゴンの友達か。
『ドアホ──。行けるなとっくに行ってるわい‼︎』と遠くから返答が返ってくる。
と同時に濃い霧が風景を白い幕のように閉ざし視界を奪う。
先頭集団と完全にはぐれた集団に獣が牙を剥く。
死に物狂いの叫び声がそこら中から聞こえ。
受験者達はパニックに陥る。
Aは足がぬかるみに取られる前に地を蹴り。
近くにあった木に登った。
冷静に見渡しゴンとキルアを見失わない様に移動する。
次の木に飛び移ろうとした瞬間。
足場を切り落とされ、仕方なく地面に着地する。
深い霧のせいで2人を見失った。
「‥‥ツッ」
足元が波のように揺れ動くのを感じ咄嗟に後方に引く。
地面から喉を鳴らしながら巨大な蛙が姿を現す。
が、Aは懐に忍ばせてた小刀で瞬時に切り倒した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
