検索窓
今日:18 hit、昨日:25 hit、合計:103,993 hit

▷▶︎▷ ページ29








ぬるい風が吹くようになってきた頃の体育の時間。








今日は体育館での授業で、片面は俺のクラスが、もう片面はどっかのクラスの女子が使うらしい。








教室で更衣をする俺達男子が体育館に着くと、2クラス分の女子がもういて、バスケの準備をしていた。








クラスの男子が「俺らも準備しよーぜ」と体育館シューズを履く。








俺もシューズを履いて体育館倉庫に向かえば、











「あっ!玲王くんだ!」







「本当!?玲王様いるの!?」







「やばっ!目が合っちゃった!」









と、バスケットゴールを引き出していた人達が騒ぎ立てた。








名前を呼ばれたにも関わらず、無視をすることは出来ないため手だけ振って笑いかければ黄色い悲鳴が上がる。










この人達、先輩だ。









「相変わらずモテてんなぁ〜」








などと揶揄う友達に「やめろって」と返しながら倉庫内へ入る。









キャスター付きのボールカゴが沢山停めてある所へ向かうと、人影があった。










「…A?」








『ん、えっ…玲王?』









そこにいたのはまさかのAで、棚の前で爪先立ちをしながら右腕をググッ…と伸ばしていた。









俺はAに背後から近づき、Aが一生懸命取ろうとしているビブスが入った籠を難なく棚から降ろす。








「これ?」






『あ、うん。ありがと』








籠を渡し、改めてAを見ると背中まである長い髪の毛を耳より高い位置で結んでいた。









「へぇ、珍し」








と、Aの尻尾に指を通す。








凪と同じ髪質で少し癖があるけれど、途中で絡まることなく最後までするすると通っていく。









『まぁ、髪長いからね。結ばないと怒られるし』









そう言うAに納得した。








確かに最初の体育のオリエンテーションの時に、先生が「髪が肩につく者はまとめるように。特に女子は気をつけろよ」と言っていた。








「まぁ、それでも似合ってんじゃん」














「可愛いし」

▷▶︎▷→←▷▶︎▷



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (202 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
635人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃんころぴー(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» 更新しました!!続編が出来るまで気長に待っていてください!更新頑張ります!! (10月4日 4時) (レス) @page50 id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。更新頑張ってください (10月3日 8時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー(プロフ) - なななさん» お待たせしました!!長い間待ってくれてありがとうございました! (2023年3月21日 14時) (レス) id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁ!最高です!!! (2023年3月20日 23時) (レス) @page25 id: c932391468 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー - 早桃さん» 読んでいただきありがとうございます!週4で小テストがあるので更新速度は亀さんですが、沢山更新出来るように頑張ります!!(ง •̀_•́)ง (2023年1月17日 8時) (レス) @page1 id: 1659dd201e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんころぴー | 作成日時:2023年1月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。