この姉弟は俺を狂わす。【ブルーロック】

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それにね、A。俺ちょっと怒ってるんだよ。








玲王におねだりされたからって、何でも言う事聞きすぎ。









なんで、他の人が視認出来るようにしちゃうの。









Aは俺との約束ってこともあって、”必要最低限”ってAが玲王を見かけた時だけ見えるようにしているのはまだ良いけど。









最近玲王と接触し過ぎなんじゃないの。









連絡先だって、いつ交換したの？









俺の知らないところでAが少しでも笑っていたと思うと、ムカつく。










と、肩口に頭をグリグリと押し付けた。









『……？甘えたなの？』









慣れたように俺の頭をポンポンと撫でるA。










「うん。最近、Aが全然構ってくれないから」










顔を上げて、俺とお揃いの瞳を見つめる。









ぼーっとしているような瞳だけど、Aは俺より睫毛も長いし目もおっきいから目力が強くて、惹き込まれる。








『……そっか、ごめんね。じゃあ、もう玲王との話は区切りついたしもう寝よっか』









『寝ちゃうまで、一緒にお話しよ』









そう言って、妖艶に微笑むA。








俺は、Aの笑った顔が大好き。









いつものぼーっとした顔も好きだけど、Aの笑った顔は本当に幸せそうな表情だから。










Aの感情が現れるのは笑った時くらいで、声もあまり抑揚がないから俺でもたまにAの心情を汲み取ることが出来ない。








Aも俺程じゃないけど、低燃費だし無駄な動きがないから尚更。








いつも一直線に結ばれている唇の両端が緩まっているだけで、俺は嬉しい。










「うん。俺すぐ寝ちゃうかもだけど」








『誠士郎がそれでも良いのなら、私は待ってるから歯ぁ磨いてきなよ』








スマホに充電器を挿しながらベッドの壁側に移動するA。







「わかった。まだ寝ないでね」







『わかってるよ』








懐かしいな。








そういえば、寝る直前に擦り寄りながら甘えればどっちかが寝落ちしちゃうまでいろんな話をしてくれてたんだっけ。









今まではAが俺以外に目移りすることがなくて、俺も嫉妬することもなかったから忘れてたかも。









あー……こんなにも可愛いお姉ちゃん、誰にも渡したくないなぁ。

















玲王は、まだダメかな。

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