この姉弟は俺を狂わす。【ブルーロック】

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最近、Aが部屋でスマホをいじる頻度が高くなった。







何か見ててスクロールしてるって感じじゃなくて、キーボードで何かを打ってる感じ。








ほら今も、Aはベッドに座って何か文字を打ってる。








「(ﾑｽｯ」








いつもなら、俺とお話してくれるのに。








初めはゲームをして寂しさを紛らわせていたけど、もう我慢が出来なくてポスッとAの隣に距離がゼロになるように引っ付いて座った。








そのままAに凭れかかるようにスマホの画面を覗き込んだ。








プライベートなことだけど許してね、A。










「……玲王？」






『え、あ、誠士郎？』








Aのスマホの画面を見れば、玲王とのトーク画面だった。










内容まではわからなかった。










『こら、覗いちゃダメでしょ』







「いて、」










許してねって言った(心の中で)けど、ダメだった。








困ったように微笑むAにコツンと小突かれた。









スマホの画面を胸に伏したAがちょっと気に食わなくて、さっきよりもAに体重をかけて凭れた。









『ちょ、っ重い重いって…』







反対方向に押し出そうとするAだけど、俺としては全くもってピクリとも動かない。







Aって、そんなに非力だったんだね。可愛い。









「見られちゃ困る内容なの？」






『うーん、私はそうでもないけど。誠士郎談義してた』






「え、何。俺悪口言われてんの」






『そんなわけないでしょう』






「知ってる。Aと玲王、俺のこと大好きだもんね」







ぎゅ〜っとAの細い腰に抱きつく。







あー、ホントこれ落ち着く…。







Aは普段は身体冷えてるけど、今は風呂上がりだからポカポカしてるし、俺からすればAは十分ちっちゃいし、柔らかい。







昔は俺が包まれる側だったのに、今では俺が包む側。それがなんとなく嬉しかった。












ねぇ、A。








俺、こんなにも大きくなったんだよ。












それにね、今日は無理だったけど我慢も出来るようになったんだよ。昔の俺は絶対我慢なんかしなかったでしょ？












ホントはめんどくさいけど、Aの言いつけ通り提出物はちゃんと期限までには出してるんだよ。










俺、Aのためにやってるんだよ。










だから、俺を見て(他の奴なんか見るな)。

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