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『……え、名前…?』





そういえば、言ってなかったっけ…?





それはちょっと申し訳なかったな。






『凪Aだよ』




『正真正銘、この子(誠士郎)のお姉ちゃん』






本当ごめんね、名乗らなかったのは非常識だったね。







「…A、さん……」




『別に呼び捨てでもいいよ。敬語もいらない。私別に上下関係とか気にしないし』





そう言うと、御影玲王は「じゃあ、Aで…」とちょっと控えめに呟いた。





あれ、御影玲王って誠士郎の話を聞くにかなりグイグイ来る子だと思っていたのだけど。





案外、そうでもない…のかな。






「…ってか、コイツのお姉ちゃんって、」





「……むぅ…バレちゃったじゃん」





誠士郎の方を見ると、さっきよりももっと不満気な顔をしていた。





平和主義で怒らないこの子が、僅かに怒りの色を見せていた。







『何がバレちゃったの?』





「……Aのこと…」





私?





「つーかお前、俺がお姉さんいるのか聞いた時はぐらかしたよな」





御影玲王がジト目で誠士郎を責め立てるけれど、誠士郎はツーンとそっぽを向いた。





『はぐらかしたの?正直に言えば良かったのに』






はぐらかせば深く追求されるのは誠士郎だってわかるはずなのに。






「…だって、Aの存在を知られたくなかったんだもん」





「Aは俺だけのなのに…」






そう小さく言う誠士郎。





知られたくなかったって…それは、一種の独占欲?







誠士郎がそんなことを思っていたとは。






『…私が御影玲王に取られると思っちゃったの?』





そう聞くと、コクン…と小さく頷いた誠士郎。





やっぱり可愛い子だな。





この可愛い子(誠士郎)のお姉ちゃんになれて、私は本当に幸せ者なんだな…。






お母さんとお父さんに感謝。






誠士郎にちょっと寂しい思いをさせちゃったかな。




今日はバイトで帰るのが多分21時くらいになっちゃうかもしれないけど、ご飯作ってあげないと。






さて、育ち盛りの誠士郎は21時までお腹が持つかどうか。

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にゃんころぴー(プロフ) - 咲夜(さくや)さん» 更新しました!!続編が出来るまで気長に待っていてください!更新頑張ります!! (10月4日 4時) (レス) @page50 id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。更新頑張ってください (10月3日 8時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー(プロフ) - なななさん» お待たせしました!!長い間待ってくれてありがとうございました! (2023年3月21日 14時) (レス) id: fb697037df (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁ!最高です!!! (2023年3月20日 23時) (レス) @page25 id: c932391468 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころぴー - 早桃さん» 読んでいただきありがとうございます!週4で小テストがあるので更新速度は亀さんですが、沢山更新出来るように頑張ります!!(ง •̀_•́)ง (2023年1月17日 8時) (レス) @page1 id: 1659dd201e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんころぴー | 作成日時:2023年1月7日 16時

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