【志麻】いや、性別隠してますので。２！【歌い手】

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家を出る前に、鏡を見て最終チェック。今日の容姿は茶髪のサイドテールに、赤ぶちメガネ。



別に、「実は私センラーなんです！ センラさん落とすためセンコになりました！」

というわけでわない。なんか、全然思いつかなくて最終的に、こんな風になっていた。

どんな反応してくれるか楽しみだなあ。そう期待に胸をふくらませながら、私は家を出た。








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ここで、合ってるのかな？ センラくんとのトーク画面をさかのぼって、カフェの住所を確認した。

うん、ここで合ってる。私はカフェの扉を押すと、カランとベルの音が鳴った。






「……すみません」






お店に入ると、男の人が話しかけてきた。え、なになに、ナンパ？ そんなことを思っていると、その人はまた口を開いた。






「Aさん？ 違ったらそれでいいんですけど……」


「あ、はい！ Aです！ 」


「あ、やっぱり。俺うらたです、あっちにほかの奴らいるから……」






まさか、浦島坂田船のうらたぬきさんだったとは。つーかうらたさんめっちゃイケメンやな。

そんなことに気を取られながら、うらたさんに導かれ店の奥へと入っていった。すると、放送で見たことのある顔が。






「ども志麻でーす。来るならショートカット、それと脚見せて来て欲しかっ……」


「きもい」


「初めて会ったのにそれひどくない！？」






叫ぶ志麻を横目に私は空いていた席に座った。なんか志麻は初めてでも馴れ馴れしく話せるんだ。なんでだろ。

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