【志麻】いや、性別隠してますので。２！【歌い手】

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私が喋るすきもないぐらい、話しかけてくるみんな。いや、喋らせろよ。



『坂田ァ！！ 話聞け！！』


志麻がそういうと、少し静まって、また志麻喋り始めた。




『いつ会うか、どこで会うか！！ これ決めるんやって！』


『じゃあ来週の日曜』

『え！？ センラくん、それめっちゃ近くない！？』

『だってセンラ来週か再来週しか空いてへんねんもん……』

『ああ。僕も再来週なら大丈夫だよ』

『俺もそれでいいけど。Aさんは？』


「はっ、あ、あたし！？ えーっと、基本的にいつでも空いてるけど」






突然話しかけられ、変な声を出してしまった。だめだ、今まで浦島坂田船の放送見てる気分だったわ。私がそう言うと、志麻がちょっと冷めた調子でこう言った。






『え、Aって二……』

『まーしぃ！ それ以上言うな！』


「違うわ！！ ニートじゃねーから！！ 土日には仕事がないって意味、わかる？」






どんな勘違いだ。つーかニートなら私絶対、一生大阪に住み続けてたよ。






『なんや。つーかそうならそう言えよ！』

「あー、すみませんねえ、わかりにくくて」


『お前ら喧嘩始めんな。日程は来週の日曜でいいの？』

『ああ』


「じゃ、場所は？」


『前センラたちが集まったとこ、あのカフェにしよーや！ Aちゃん今からその住所送るわ』


「おー！ ありがとう」






すると、LINEのセンラくんとのトーク画面でそのカフェの住所が送られてきた。なんでSkypeじゃないのかは置いといて。






『じゃ、それでOK。忘れたり遅れたりすんなよ！ 特にセンラ』


『わかってますぅ〜』


『じゃあ切るよー！』


「はーい」






























ああああ……。ほんとに、会うんだ……。
やばい、鼓動が止まらないよ。


どんなメイクで行く？
どんな服で行く？
どんな靴履いて行く？



早く決めとかないと。ぎりぎりになってからじゃ遅いもんね。

明日の仕事の帰り、ブティックに行ってみようか。そんなところあんまり行ったことないけど。

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