新しい審神者【貴方side】 ページ8
山道を数ヶ月ぶりに駆け下りていく。
降りれば降りるほど近くなるあの霊気。
貴『居た…。』
山の斜面に座り込んでいる男。
あの清らかな霊気を発しているからすぐに分かった。
どうやらあの殿方が次の審神者だと。
貴『(気づかれないように、気づかれないように。)』
そろりと男の背後について抜刀する。
優馬｢よし、そろそろ行かねぇと…って！！！？｣
貴『動けば切る。』
自分でも驚くほどの冷たい声。
貴『貴殿、新しい審神者か？』
柄に力が入る。
刀の先を喉につければ男は汗を滴らせる。
貴『答えて！！』
男｢…っ、そうだよ。俺が此処に新しく配属された審神者。｣
貴『(なんて真っ直ぐな瞳_______。)怖がらないの…？』
男｢そりゃあ怖いよ。目の前に急に刀突きつけられるし…。それでも君たちの方が怖い目をみてきたのは分かる。人間のせいで。だから、同じ人間の俺はこう攻撃的になることを否定出来ない。しちゃ駄目なんだよ。例え殺されようとも。｣
貴『そうか…。』
彼は優しくそして重々しく、真っ直ぐとそう言葉を口にした。！
彼の言葉はすんなりと私の心に入ってくる。
そして、その言葉を聞けば何故か刀を持つ手は自然と下ろしていた。
いつの間にか警戒心なんて解けていた。
何故だろうか。
矢張りこの霊力なのか。
それともこの人柄なのか。
何にせよ、この短時間で私のこの人に対するものは全て変わっていた。
この方は信頼出来る。
理由もわからないし出会ってまだ数刻だけどそう確信できた。
貴『それは大変失礼致しました。初めてお目にかかる方に刀の先を向けるのは無礼ですよね…。』
私は刀を鞘に収めて挨拶をする。
矢張り挨拶は大切ですから。
貴『お初にお目にかかります。天羽々斬________もといAと申します。元の主は日本神話に出てくる、スサオノ様で、八岐大蛇を倒したことが有名どころです。お見知りおきを。』
そう自己紹介をして丁寧に頭を下げる。
男｢うん。こちらこそ宜しくね。｣
そうすれば彼も微笑んでそう言って頭を下げた。
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ゆともす(プロフ) - 更新待ってます！ (2018年10月4日 8時) (
レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください！応援してます！このお話大好きです(*^^*) (2018年3月31日 10時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白くて一気読みしました！更新楽しみにしてます！頑張ってください! (2018年1月20日 18時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
フランドールスカーレット - 二話目おめでとうございます!!一話から一気に読んだんですが文才に惚れました!!最新ファイトです! (2017年12月22日 13時) (レス) id: b4813fd3d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉餅 | 作成日時：2017年12月21日 22時
