これで最後【優馬side】 ページ6
________ガチャリ
鍵を閉める音はよく響いた気がした。
若しかしたらこの家の鍵を閉めるのはこれで最後かもしれないからかな。
今日は担当の本丸に行く日。
家の中の荷物はまとめた。後で政府の人が送ってくれるらしい。
優馬｢綾。琉斗。行こっか。｣
先に実家に向かう。妹と弟を預けに行く。
母さんが入院していて、父も父で多忙だから面倒を見れないからということで二人を預かっていた。
言うこと聞かないし、楽しいけど大変だって思ってた。
そんな生活とももうお別れ。
実家に着いて、二人の頭を撫でて家に入れてやる。
優馬｢そんな泣きそうな顔すんなよ。行きずらいだろ？俺の代わりに今度は本当の父さんと過ごせるから。笑顔でいてくれ。｣
綾｢でもぉ…。｣
優馬｢でもじゃないだろ？父さんたちに迷惑かけちゃだめだからな？…じゃあ父さんも元気で。医者辞めてごめん。｣
そう言えば父さんは頷いて仕方なさそうにため息をつく。
父｢仕方ないだろう。行ってこい。お前ならやれる。｣
そんな嬉しい言葉を背中で受けて踵を返して実家を後にする。
ちょっと自分でも口角上がってるのが分かる。
優馬｢父とこう接するのも最後かもな。｣
綾と琉斗の頭撫でてやるのもこれで最後。
すべてすべて最後になるかもしれない。
だって俺の担当はあのブラック本丸だから。
生きていけるかも分かんないし。
優馬｢貧乏くじひいたかもなぁ…。｣
ははっと乾いた笑いが出る。
暫くすれば尾崎さんとの待ち合わせ場所の公園に着く。すでにあちらは着いていた様だった。
尾崎｢お待ちしてました。｣
優馬｢はい。宜しく御願いします。｣
用意された車に乗って移動すること数時間。
尾崎｢着きましたよ。結界のおかげで僕は此処までしか今日は入れませんので。｣
優馬｢ありがとうございます。｣
少し見上げれば目の前には大きな日本家屋が構える。
優馬｢でかいなぁ…。俺、生きてけるかなぁ。｣
尾崎｢頑張ってきてとしか言いようが無いですが…。全力サポートしますから。｣
そう言い残して尾崎さんは車に乗って行ってしまった。
優馬｢んじゃ、うだうだしてても意味ねぇし行くか！｣
こうして俺の審神者ライフが始まった。
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ゆともす(プロフ) - 更新待ってます！ (2018年10月4日 8時) (
レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください！応援してます！このお話大好きです(*^^*) (2018年3月31日 10時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白くて一気読みしました！更新楽しみにしてます！頑張ってください! (2018年1月20日 18時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
フランドールスカーレット - 二話目おめでとうございます!!一話から一気に読んだんですが文才に惚れました!!最新ファイトです! (2017年12月22日 13時) (レス) id: b4813fd3d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉餅 | 作成日時：2017年12月21日 22時
