【ブラック本丸】裏切られ少女の再挑戦【刀剣乱舞】 (ページ6)

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【五】握手ページ6

貴『此処がブラック本丸なる場所…。』

雲はどんよりとしていて小雨が降っている。

噂には聞いていたが、主屋もボロボロだし庭も雑草がぼうぼうで。

なんというか、ボロいね！←

これは刀剣男士よりもお化けが出てくる感じ。

うわぁーうわぁー入りたくなぁぁーーい

？｢そこで何してますの？｣

貴『うぎゃあっ！！って、明石国行か。』

其処には服もボロボロ、折角の白い肌も痣だらけ。憂いを帯びた明石国行が居た。

明石｢なんやその声。女の叫び声とはちゃいますやろ。しかも自分の名前知ってるやなんてしっかり勉強でもしてきたんですか？｣

貴『え、まぁうん。』

え、これって歓迎されてる？

ブラック本丸って｢近づいたら殺します。｣的なやつじゃないの？

まぁ、殺されないだけましかも。

貴『取り敢えず宜しくね、明石国行！』

挨拶がてら手を差し出す。

私はもうこの時点で誤解していた。

そう、此処は間違いなくブラック本丸なのだから。
だからそんな簡単に認められるわけないのに。

____________安全なはずじゃあないのに。

なに、自分は認められた気で手を差し伸べたのだろう。

貴『明石国行…？あ、握手分からなかった…？』

明石国行の顔を覗こうとすると…。

急に目の前に刀が通った。

貴『……っ！！何すんのよ！』

明石｢何って、別に握手求められて、信じてへん人の手を握る訳ないやろ？それに片手切られたってなんの文句も無いやろ？
勘違いしやんといて？あんたの事を認めたんちゃう。今やったら逃がしたる。さっさと出てきぃ。｣

さっきのヘラヘラした明石国行とは違い目に光が無く私を殺す気満々。

でも、ここで退いたら終わり。

何もかも水の泡。

だから

貴『んーと、出てく気ないかな。私此処で出ていったら絶対後悔する。認めてないなら認めさせるから。必ず。』

明石｢あっそ。ご自由に。…それとあんた、自分のえり掴んで宣言しやんでもええんとちゃいます？｣

貴『あ、ごめんなさい。つい夢中になってしまって。あ、じゃあまず手入れさせて頂戴？｣

こうして私のブラック本丸審神者ライフが始まった。