存在意義のない少女

そんな笑顔・・・ ページ7

太宰side



Aちゃんが出て行ってから部屋には私と森さん、そして地面で絵を描いているエリスちゃんだ



太「よく彼女をポートマフィアに入れましたね。森さんなら殺しかねないと思いましたよ」



森「・・・・何故だい？」




太「彼女はポートマフィアを裏切った資産家の娘ですから」




そう、彼女の父親は先月ポートマフィアを裏切った。現在ポートマフィアでは宮川家を潰そうと計画中なのだ




森「まぁ、頑張ると云っているんだからいいじゃないか。やる気も十分だし大丈夫だよ。まぁ期待なんてまだしていないけどね。それより彼女の教育係はどうするんだい？」




太「では芥川君でいいんじゃないですか？彼はきっといい教育をしてくれるはずです」




森「君が云うなら大丈夫だろうね。じゃあ芥川君にしようか。これで話は終わりだ。お疲れ様」




太「失礼しました」




森さんが手をひらひらさせて見送ってくれるのでお辞儀しておき出てく




ーーーーーーーー


太「なんだ聞いてたんだね、Aちゃん」




彼女は首領の執務室に隣接している柱にもたれていた





貴「やっぱり分かってたけど信頼されてないんだね笑流石マフィアだなぁ・・・ははっ」





ーーーーーーーーやっとこさ居場所ができると思ったんだけどね




そんな悲しい笑顔を見せないでくれ




「其の笑顔は君には似合わない」と言いたくなった





其のかわり私は彼女を抱きしめた




太「そんな事言わないでくれ。私が君を支えよう」





貴「っ、はい・・・」




彼女の声は少し震えていた

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