存在意義のない少女

その眼には ページ27

ダダダダダダダッッッ




貴「先輩！！危ないっ！！」


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森「大腿骨骨折。全身打撲。昏睡状態。……ふむ、困ったねぇ。」



貴「申し訳ございません。私がもう少し早く気づいていたら…」



樋「もう、目を覚まさないという事はっ？！」



森「あるかもしれないねぇ」



その言葉を聞いた瞬間樋口さんは、そんな….と言葉を漏らす




あの時私や芥川先輩は敵組織と抗争していた




その時に敵の本陣にあった鉄パイプなどが敵の手によって倒されて芥川先輩は下敷きになってしまった




結果的に黒蜥蜴の尽力があって潰す事が出来た




__________だが……




本当に私があと零コンマ何秒かでも早く気づいていたならばあの先輩は異能力でどうにかしていただろう



今回は私たち部下の失態だ




森「大丈夫。結果より頑張りが大事だ。結果は頑張りの二の次だろう？」




首領はそう云うが目は何時ものあの目




冷酷な温かみなんて微塵もない瞳




樋口さんも私も冷や汗が滲み声が喉に突っかかる




貴「次こそは必ずや結果を出して見せます」




なんとか絞り出した言葉を云って首領に忠誠と見せる




森「嗚呼、頑張りたまえ」




そう云う首領、貴方の目には何が映っているの？




其れは一端の構成員の私には知ることも出来ないことであった

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