存在意義のない少女

信用とは ページ25

ーーーーーーザァァァァァァ




貴「ふぅ・・・・」





あれはどうゆう意味だったんだろう



さっきの訓練場で中也さんに云われた言葉



ーーーーーー中「何か困った事が在ったら俺にそうだんしろ。俺は何が在っても手前の味方だから」




貴「・・・・・っ(嬉しい・・・)」




って私、芥川先輩の事が好きなのに何で揺らいでんの！？




ただなんか相談相手が出来て舞い上がっただけだよね・・・・・?




貴「そうだよね・・・・？」




私以外誰もいないシャワールームで呟いた




けど其の問いを答えてくれる物は何もなかった





そしてシャワールームを出て次の目的地へ向かう




貴「お呼びでしょうか、首領？」




森「あぁ、入りたまえ」




貴「失礼します」




この部屋に来るのは初任務の報告した時以来




いつ来ても慣れないこの冷たい空気




貴「ゴクッ・・・・あの・・・・」





森「君がより強いマフィア構成員となるように新しい訓練を受けて貰おうと思ってね」




貴「新しい訓練とは？」




森「其れはね、拷問だよ」




其の訓練名は私の予測を大きく上回るものだった




貴「嫌です」



森「困ったねぇ。君の異能力は大きな利益を生むが、其れを利用しようとする輩が現れてくるだろう。



其の時に君が捕まって拷問によって此方の情報を吐かれたら困るのだよ」




貴「だから万が一の為に訓練を受けて欲しいということですか？」




そう問えば森さんは満足そうに頷く




要は未だ信用されて無いのね




と云うよりも首領の信用を受けるなんて余程努力しないと無理なのかもしれない





そう、太宰さんの様な人とか・・・・





貴「ハァ・・・・分かりました。受けますよ、拷問訓練」

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