存在意義のない少女

呪いの桜姫 ページ15

そして私はすくすくと成長していった




英才教育もすんなりこなし5歳でもう次期当主になると噂された




今迄で最高の当主になると




周りは私に期待した




母も父も。




そしてまだその時は私に対して両親は愛情を沢山込めて育ててくれた




貴「お父様、お母様大好きよ！」




母「私たちもAの事を愛してるわ」





貴「へへっ・・・・・嬉しい」





けど幸せは長く続かなかった・・・・




問題は持っていた異能力だった




成長していくにつれて生まれつき持っていた異能力は制御が難しくなっていった




幼稚園で触れた花を枯らしてしまったり段々とみんなの前で発動する事もよくあった




けど父と母は懸命に異能力の事を世間に隠してくれた




だけど、そんな或る日・・・・





メイド「きゃぁぁぁぁっっ！！」




貴「違うの！此れはわたしじゃな、い・・・」





床には体がシワシワになって生気を失っている男の姿





私は商談に来ていたうちよりも小さな会社の社長を異能力で殺してしまった





父は宮川家の力を使ってこの事を隠蔽した





相手側の会社は宮川家が引き取り、社長は行方不明となった





その日から両親ーーーーーー特に母は私を避けるようになった






更に追い討ちを掛けるように妹と弟が産まれ、父と母の愛情は其方側にいってしまった






私は家族から仲間ハズレにされた





別に其れで妹と弟の事が嫌いになった訳でもなかった




ただ親に失望しただけだった






そして其れを紛らわすように裏の世界に来ては人を殺したり元の生活には戻れないような怪我をされたりするようになった





そして裏の世界でこう呼ばれるようになった





「呪いの桜姫」ーーーーーーーと

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