存在意義のない少女

存在意義のない私 ページ1

寒いーーーーーーーーー




さて、こんな12月下旬、大雪が降っているそんな日に子供を家から放り出す親なんているのだろうか





その親が私の母だ





私は生まれつき異能を持ってるらしい。それを両親、特にお母様がよく思ってなかった




だから捨てられた




ーーーーー「貴方なんて存在意義なんてないのよ！！！不幸をもたらす女め！」




貴「ギリッ・・・そんなに嫌いなら消えてやるっての・・・っ！」





ああ、手がかじかむ





痛い、寒い





服も上質なものだが薄めの物だから使い物にならないし。追い出すんだったらコートと金ぐらい渡してほしいし






ーーーーーーードンッッ




貴「っ！痛いんだけど・・・」






男「あ゛あ？！って此奴冬なのに薄着だぜ笑
ママにおいだされたか？笑」




其方がぶつかってきたんだから文句言われても仕方ない癖に・・・・




貴「ほんと五月蝿いなぁ。その邪魔な口とってあげようか？」





男「なんだと？何言ってるかさっぱりわかんねぇなあ！」





イラっーーーーーー




これだから舐めきった大人は嫌いなんだよね




まぁこの人はうちの事情なんて知らないし只の一般人だから異能力使ってもいいか




もう異能力を制限する家なんてないんだから




貴「スゥ・・・・異能力 桜の舞う頃に」





異能が発動されそうになったその瞬間




男「さ、桜の舞う頃に・・・だと？ま、真逆
宮川Aか！？おおお、お前なんか此処にいるベきじゃない！出て行け！ヒッ、ヒィィィィ！！」




そう男は叫んで腰を抜かして逃げていった




また、また此処に居るべきじゃないか・・・・





なんで親にも言われたくない事を赤の他人に言われなきゃいけないの




本当に私っていない方がいいんだ




この瞬間身にしみる




誰からも必要とされてない事が身にしみて解る





貴「もう嫌だなぁ。昔はこんなんじゃなかったのに。いっそほんとにいなくなった
方がいいのかな・・・」




近くにあった川が目に入る




身投げでもしようか





ジャリジャリ・・・




川原に近づく




貴「ん、んんっ！？ひ、人？！！」

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