82クール ページ37
殺｢学校や肩書きなど関係ない。
清流に棲もうが、ドブ川に棲もうが前に泳げば魚は美しく育つのです。｣
決めゼリフのようにそう言うと、他の生徒たちがゆらりと不良の背後に立つ。
殺｢修学旅行の基礎知識を、体に教えてあげるのです。｣
その手には鈍器と言う名の修学旅行のしおりが。
……うちの生徒は意外と容赦がないらしい。
こうして誘拐事件は幕を閉じたのであった。
茅｢A！大丈夫？！｣
奥田さんに縄を解いてもらった茅野が僕の縄をほどきに来る。
A｢あはは………だいじょぶだいじょぶ。｣
茅野に縄を解いてもらい、ホッと安堵のため息が出る。
みんな、なんとか大きい怪我なく助かることが出来たんだ。
A｢ちょ、ギブギブ苦しいって。｣
茅野が物凄い力で抱きついて、変な声が出てしまう。
A｢うぐ、なに、どうしたさ……｣
なんとかそう聞くと僕の貧相な胸に顔を埋めて茅野がいう。
茅｢なんであんの無茶するのよ〜！
Aのバカ〜！｣
その言葉に少し戸惑ってしまった。
A｢……僕のこと心配してくれてたの？｣
恐る恐るそう聞くと
茅｢あったりまえでしょ！
全く……Aも女子なんだから、そういうことしないの！｣
と、涙目で怒られてしまった。
こういうのには弱い、涙で訴えるのはずるい。
A｢い、いやでも、ほらみんなが助けに来るのは確実だったし、だいじょぶかなーって｣
茅｢それはそうだけど、もし来なかったらもっと酷いことさせられてたんだよ？｣
A｢でも、ほ、ほらそこまで怖くなかったし。｣
そこまで言ったところで茅野に手を握られる。
茅｢こんなに手、冷たいのに怖くないとか嘘でしょ？｣
茅野の体温がじんわりと伝わってくる。
僕の体こんなに冷たくなってたんだ、と自分でも驚いてしまった。
顔を上げると茅野は、まったく……と呆れたような、怒ったようなよく分からない顔をしている。
本気で心配をしてくれたみたいだった。
その様子を見て、ポロっと笑みがこぼれてしまう。
A｢……茅野は優しいんだね。｣
茅｢優しいって……これくらい当たり前だよ！！｣
プリプリと怒りながらも少し嬉しそうな茅野。
なんかこの会話、友達って感じがすごい。
全国のリア充はこういう会話を平然とした顔でやってるのか……。
茅｢ほら、もうみんな待ってるし！
早く行くよ！｣
……友達が少ない僕でも、少しは青春出来てるのかな？
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乃亜ラッテ(プロフ) - 渚大好きさん» コメントありがとうございます！！応援の言葉を糧に頑張らせていただきます！！ (2017年12月17日 21時) (
レス) id: 1160659caf (このIDを非表示/違反報告)
渚大好き(プロフ) - 頑張ってください！ (2017年12月17日 15時) (レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜ラッテ(プロフ) - rainさん» うう(T_T)ありがとうございます！！無理するどころかなまけちゃってて・・・ほんと申し訳ない・・・、面白いと言っていただけてうれしいです！！頑張って話作っていきます('◇')ゞ (2016年4月18日 0時) (レス) id: f9a9612f3c (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです！これからも更新頑張って下さい！無理はしないでくださいね！ (2016年4月17日 22時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜ラッテ(プロフ) - イラさん» お褒めの言葉、ありがとうございます！！・・・でも私自身夢主ちゃんの設定が分からなくなってきていr（（（、コメントありがとうございます！プレートが動く速さと同じくらい遅い更新ですけど頑張ります(*'ω'*) (2016年3月31日 0時) (レス) id: f9a9612f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 | 作成日時：2016年2月21日 16時
