77クール ページ32
Aside
リュウキ｢ここなら騒いでも誰も来ねえな。
遊ぶんならギャラリーが多いほうがいいだろ？
今ツレに招集かけてるからよ。
ちゃんと記念撮影の準備もな。
楽しもうぜ、台無しをよ。｣
二タニタと笑いながらそう言い、あいつはその場から離れていった。
僕ら３人は馬鹿騒ぎを始める男達をじっと見つめる。
しばらく黙っていると茅野が口を開いた。
茅｢……神崎さん、さっきの写真ちょっと意外だった。
真面目な神崎もあんな時期があったんだね。｣
そんな話は全く知らない。
どうやら僕がねていた時に進んでいた話のようだ。
きょとんとしていた僕に茅野が説明をしてくれようとする。
でも神崎が困ったような顔をしているのを見て、僕は茅野の言葉を止める。
A｢いいよ、出来るだけして欲しくなさそうな話だし、ね。｣
神｢……優しいんだね。｣
神崎はふふっと小さく笑ってそう言い、話を続ける。
神｢ただ、ちょっと昔やんちゃしてただけ。
うちの父親が厳しくてね。
いい学歴、いい職業……いい肩書きばかり求めてくるの。
そんな肩書き生活から離れたくて、名門の制服も脱ぎたくて……知っている人がいない遠い場所で格好も変えて遊んでたの。｣
ぽつりぽつりと語っていく神崎、消えそうな声でそういう彼女はとても小さく見えた。
神｢……バカだよね。
遊んだ結果、得たのは｢エンドのE組｣。
もう自分の居場所もわからないよ。｣
弱々しくそういった彼女に、僕らはなんて声をかけようと迷っていると、聞きたくもない声が背後から聞こえてきた。
リュウキ｢俺らと仲間になればいんだよ？
俺らもよ、肩書きとか死ね！って主義でさ。｣
それなそれな、と言わんばかりに周りの下っ端たちも騒ぎ始めた。
その発言に苛立ちを感じ、言い返す。
A｢神崎は肩書き死ねとは言っていない。
そうやって勝手に貶すな。｣
睨みつけながらそう反論する。
その反論を使ってあいつはまた喋り始めた。
リュウキ｢こんな感じにエリート振ってる奴等を台無しにしてよ。
なんてーか、自然体に戻してやる？みたいな？｣
ぎゃはは、と周りが笑い出す。
……気持ち悪い。
僕の心を知らないまま彼は言葉を続ける。
リュウキ｢勝ち組みてーな強そうな女は……こんなふうに攫ってよ、心と体に二度と消えない傷を刻んだり。｣
舐めるような視線でこちらを見ながらそう言った。
ゾクッとしてしまう。
結構この状況はまずい気がする。
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乃亜ラッテ(プロフ) - 渚大好きさん» コメントありがとうございます！！応援の言葉を糧に頑張らせていただきます！！ (2017年12月17日 21時) (
レス) id: 1160659caf (このIDを非表示/違反報告)
渚大好き(プロフ) - 頑張ってください！ (2017年12月17日 15時) (レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜ラッテ(プロフ) - rainさん» うう(T_T)ありがとうございます！！無理するどころかなまけちゃってて・・・ほんと申し訳ない・・・、面白いと言っていただけてうれしいです！！頑張って話作っていきます('◇')ゞ (2016年4月18日 0時) (レス) id: f9a9612f3c (このIDを非表示/違反報告)
rain - 面白かったです！これからも更新頑張って下さい！無理はしないでくださいね！ (2016年4月17日 22時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜ラッテ(プロフ) - イラさん» お褒めの言葉、ありがとうございます！！・・・でも私自身夢主ちゃんの設定が分からなくなってきていr（（（、コメントありがとうございます！プレートが動く速さと同じくらい遅い更新ですけど頑張ります(*'ω'*) (2016年3月31日 0時) (レス) id: f9a9612f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 | 作成日時：2016年2月21日 16時
