45クール ページ46
Aside
理「今日Ｄ組の担任から苦情が来まして、
『うちの生徒がＥ組の生徒からにらまれた、殺すぞとも脅されたと」
え、何Ｅ組にそんな恐ろしい奴が居んの？
あ、寺坂とかやってそう。
てか僕のことはばれてないのかよ、驚き。
A「すごい奴が居たもんだよな、なぎｓ…」
渚「……！」
A「…お前が犯人か……」
どーみても渚だコレ、すっげえ汗かいてるもん
渚「いや、違うんだよ、脅したのはあっちで僕はちょっと反論しただけだよ？！」
A「本当に？」
ちょっと挑発してみると
渚がぷくっとほほを膨らませる、リスみたい。
理「それとＡ組の生徒の数名も暴言を言われたとの情報が」
A「……。」
渚「…Aもじゃん」
お願いします、そんなゴミを見るような目で見ないで……。
お互い傷つけあってこのことはなかったことにする、うんあんなことはなかった。
理「まあ、暗殺をしているのだからそんな目つきも身につくでしょう、それはそれで結構」
ちょ、いいのか、と2人揃って突っ込みを入れる。
理「問題は成績底辺の生徒が一般生徒に逆らうこと。
それは私の方針では許されない、以後厳しく慎むように伝えてください」
ほんと、イラつく言い方してくれるよね、理事長は。
A「……そんなことするわけないだろ、バーカ」
思わず愚痴がもれる。
渚「ちょ、A！？」
理事長は眉をぴくっと動かしてから殺せんせーの方を向く。
理「一秒以内に解いてください！！」
そういって投げたのは……知恵の輪？？
殺「え、いきなり！！」
殺「………」
1秒後、殺せんせーは見事な程に絡まっていた。
まってこれはウケる。
写真を撮りたいけど今撮ったらシャッター音でバレるから辞めとこう。
理「……噂通りスピードはすごいですね。
確かにこれなら……どんな暗殺だってかわせそうだ」
相変わらずの上から目線で理事長先生は話す。
知恵の輪で絡まり床に寝っ転がる先生の目線にしゃがみ、最後にこういった。
理「でもね殺せんせー、この世の中には……
スピードで解決できない問題もあるんですよ」
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作者名：月影 | 作成日時：2015年8月6日 19時
