18クール ページ19
Aside
やっぱり根は良いやつなのか……？
A「……約束は約束、帰るぞ」
赤羽が一人で帰ろうとしてたので制服の袖を引っ張り、呼び止める。
自分は約束は守る主義だ、そう思いながら赤羽を見る
業「！……ふーん、素直だね、さっきまであんな嫌がってたのに」
A「いや、それは、うーん、なんとなく？」
業「ひっどいなあ……全く。｣
もうなんでもいいや、と思い力なく笑う
A「悪かったな、でも、謝ってくれるところとか
はまだマシな奴なんだなーと思って。
それに、ほとんど話したことないのに、こんな普通に接してくれたの初めてだったからな。
それにそれに、冷たく突き放しても、しつこくくっついてきたりとか」
業「まって、その話長いなら俺帰るよ？それと最後しつこくって言ってたよね？！
俺のことDisってなかった？！」
僕は赤羽のいいところを言っただけだけど……。
A「まあ、いいじゃん」
業「よくねぇよ……。」
そうしてなんだかんだで馴染んでしまっていた。
A「はあー、赤羽って面白いな。
なんか二年の頃話せなくて残念だったわ。」
業「あー、春夏冬くんいつも消えてたもんね｣
だってめんどくさいんだもん……教室……。
A「てか、赤羽その君付けやめろ、地味に変な感じする」
業「えー、じゃあ春夏冬？それともA？」
A「どっちでもいいよ、てことでこれからよろしく、赤羽」
業｢はいはい、よろしく｣
赤羽はそう言って手を差し出してくる。
きょとんとそれを眺めていると
業｢握手、しないの？｣
あ、それそういう感じの手なんだ……。
A｢え、僕と握手してくれるの？｣
業｢どんだけビビってんの。
コミュ障こじらせすぎだよ。｣
A｢う、うるさいな。｣
恥ずかしさを誤魔化すようにぎゅっと手を握り返す。
A｢……改めてよろしく。｣
そう返事を返すとそっぽを向いた赤羽。
え、なになになんかした？
A「？赤羽どうかしたか？顔赤いぞ……？」
赤羽の顔を覗き込むと、少し顔が赤くなっている。
A「顔まじで赤いけど、風邪か？」
業｢……違うよ、ばーか｣
デコピンをして僕の先を走っていった。
A｢ば、馬鹿じゃないよ！！｣
そんなことをしながら僕たち二人は渚に追いつくように歩いて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月影 | 作成日時：2015年8月6日 19時
