15クール ページ16
Aside
業「よー、渚君久しぶり」
そういう男は渚の知り合いのようで。
そういえば渚が言ったアイツの名前。
赤羽…カルマ……。
その名前、どこかで見たことがある。
……テストの順位を張り出している紙で見たのか？
赤羽は普通に杉野と僕をスルーし、殺せんせーのところへ向かっていく。
業「わ、あれが例の殺せんせー？
すっげ本当にタコみたいだ」
動物園でパンダを見るような感覚で近寄っていく。
随分と余裕がおありのようだ。
殺せんせーはやっと気付いたのか赤羽の方を見た。
殺「赤羽業君……ですね 。
今日が停学明けと聞いていました、初日から遅刻とはいけませんねぇ｣
触手をうねうねさせながら注意するも
業「あはは、生活リズム戻らなくてさ」
彼はヘラヘラ笑って誤魔化した。
次の瞬間。
触手が溶けていた。
先生の触手が溶け赤羽が攻撃をしたのだ。
業「……へー 本当に効くんだこのナイフ。
細かく切って手にはっつけてみたんだけど」
渚に声をかけた時、彼は確かポケットに手を入れていた。
あぶないな、とか思ってたけど、手を隠すためか。
業「けどさぁ先生、こんな単純な手に引っかかるとか
しかも そんなとこまで飛び退くなんてビビりすぎじゃね？」
確かにこのクラスで初めてダメージを与えた人には変わりないけど、調子に乗るといたい目を見せてくるのがこの先生だぞ、赤羽とやら。
業「殺せないから「殺せんせー」って聞いてたけど
あッれェせんせーひょっとしてちょろい人？」
私の想いとは裏腹にどんどん調子に乗っていく赤羽。
呆れたように見ていると茅野が渚に質問をする。
茅「渚 私E組来てから日が浅いから知らないんだけど、彼どんな人なの？」
A「僕も聞きたい」
茅野が聞いてくれたおかげでやっと聞ける。
渚はこくりと頷いて話を始める。
渚「うん、1年2年が同じクラスだったんだけど、ってAはなんで知らないの？」
A｢他人に興味なかったからね｣
嘘です、人見知りが凄かったんだよ……。
まあいいや、と渚は話を続ける。
渚「……で、2年の時続けざまに暴力沙汰で停学くらって……。
このE組にはそういう生徒も落とされるんだ」
渚が赤羽の方を見て、でも、言った。
渚「今この場じゃ優等生かもしれない。
凶器とか騙し討ちとかの基礎なら……多分カルマ君が群を抜いてる。｣
真剣な顔の渚を見て、ゴクリと唾を飲む。
味方となるか敵となるか、見極めなくちゃだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月影 | 作成日時：2015年8月6日 19時
