世界一仲の悪いカップルの日常【文スト】

日常47。 ページ48

『はぁ…』



医務室を出て自席に座る。


確かに…少しやり過ぎた。



A、かなり怒ってるみたいだし。



けど今回は普段とは違い、ただ無闇に彼女の身体に印をつけた訳では無い。




これは唯の予感に過ぎないが＿＿＿＿＿＿


彼女に悪い虫が寄り付きそうだったから。




ただちょっと虫除け程度に少し付けてやるつもりだけだった。


だが如何しても気持ちが抑えられず、必要以上に手を出してしまったのも事実。


謝ろうとすれば避けられるし、これ以上追い掛けても余計に逃げられるだけ。

彼女が帰りを待つしかない。

それが最適解。




それにしても……

昨晩の彼女は可愛かったなぁ。


頬を染め、目を潤ませ、嫌がって抵抗する姿が私の心をより駆り立てた。


彼女との行為はいつだって油断出来ない。

異能柄すぐ逃げられてしまうことから、常に彼女に触れておくことが重要なのだ。


いっそ、抱き締めておけたら楽なのになあ。

けど私にはそれは出来ないから。



そういえば彼女、一度も抱きしめられたことがないと云っていたが＿＿




＿＿＿＿一度だけ、あるんだけどな。



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