渚のエトランゼ Ⅱ (ページ31)

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「…ってことがあって、良かったら深田くんも一緒に行かない？」

『マジ？行きたい！Aちゃんの友達でしょ？俺も仲良くなりたい』

目をキラキラと輝かせる彼は子どもみたいで可愛らしい

慣れたように彼の家に泊まり、ご飯もお風呂も終えてくつろいでる時に話題に出したらこの反応

「…でも深田くんが行ったら、皆に好かれて取られちゃうな」

『そんなこと心配してるん？可愛いな(笑)』

「あー！バカにしたでしょ！」

『してないしてない！ちなみにどんな人達なん？』

皆で撮った写真をスマホの中から探して画面に映し出す

この人達だよ！と彼に見せればその写真をジーッと見るから、私は一人ずつ指差して説明していく

名前とどんな人か、を意気揚々と語っていく私

「…で、この人がうっちー。フワフワしたキャラで夏祭り行くと迷子になるの！そしてこっちが檜山くんって言って、多分深田くんとは正反対だけど………っん、深田くん…？」

深田「…ごめん、楽しそうに話してるの見たら嫉妬しちゃった(笑)」

覗き込むように下から唇を触れさせた深田くん

私が言葉を返す隙もなくまた重なって、次第に深くなっていく

顔が離れた時彼を見ると柔らかく、愛しいという感情が最大限に込められた眼差しをぶつけられる

ひょいっと軽々しく抱えられた体はベッドへと優しく下ろされて…上に乗った彼がまた唇を重ね、手をゆっくりと絡めた

この幸せは一生大事にしていきたいと、心の中で愛しさをギュッと抱きしめた

fin.