胡蝶の夢_2 ページ8
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「え？」
ドクリと心臓が脈打つ。
「そうね、私たちも見てみたいわ。ねえ、あなた」
「え、あ、でも」
ドクリ、ドクリ――心臓が早鐘を打つ。
「あ、そう、そうだ。ホグワーツ以外では魔法を使うことが禁じられているの……だから魔法は……使わないわ」
父の冷たい眼差しがAを射抜いた。
どうしてそんな目で見るの？ねえ、どうして？
縋る思いで母に視線を向ければ、まるで化け物を見るような目をAに向けていた。
いつの間にか優しい音色の音楽は消えていて、お菓子もテーブルからなくなっていた。
「魔法を使わないんじゃなくて――
父の低く固い声がAの鼓膜に執拗に絡みつく。
「ち、違う……そんなの、ありえない」
呼吸が早まり、息が詰まる。Aは必死に首を振った。
助けを求めるように、隣に座るアブラクサスを見遣る。しかし、そこにアブラクサスの姿はなかった。
アブラクサスはどこに行ってしまったの……！？
ああ、どうして！？
やっと、やっと会えたのに！！
「信じられない……そんな、我が子が」
母の震える声。
「スクイブだなんて！」
悲鳴のような母の声がAを貫いた。
「違う……違う！私も魔女だから！……私だって、魔法使えるよ？」
頬が冷たい。気付けばAの両目からは大粒の涙が流れていた。
泣く必要なんてないのに。両親はとんでもない勘違いをしているだけ。魔法を使って証明したらいいだけなんだから。さあ、杖を持つのよA。杖を……杖を……。
ありもしない杖を必死で探すAの滑稽な姿を、父が冷たく見下していた。
「スクイブが、汚らわしい」
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マニ。(プロフ) - くろさわさん» ✉️。有難うございます、忙しい中嬉しいです。あのくろさわさんのボードに返事送りましたのでボード返事お待ちしています。 (1月21日 21時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
くろさわ(プロフ) - マニ。さん» お誘いありがとうございます。リアルが忙しくて返信に時間がかかってしまいそうですが、それでもよければ話しましょう！ (1月21日 20時) (レス) id: 107fffb2fc (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くろさわさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
くろさわ(プロフ) - 天天さん» 嬉しいお言葉の数々ありがとうございます！作品を好きになってくださりすごく嬉しいです！これからも頑張りますね。 (5月4日 21時) (レス) id: cf8b940453 (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 大っ好きです。夢主さんがとても優しくて感動しました。細かい心情表現や創造力が大好きです。続き楽しみにしてます！これからも応援してます。 (5月4日 13時) (レス) @page11 id: c861e4568e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろさわ | 作成日時：2023年1月29日 23時
