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Dream 54 ページ6

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『え、自転車なんだ。』






風「あぁ、そうだけど。」






『そっか、そんなに家遠くないもね。』






思い出した。


こないだ遊んだときに風磨が降りた駅はそんなに学校から遠くなかった。






風「お前は歩ける距離なんだよな?」






『うん。徒歩20分のところにある。』









「今日どうする?」






『え、何が?』






「俺の自転車2人乗りして帰るか歩いて帰るか。」









そりゃ自転車のほうが速いし…







って、ん?






2人乗りって絶対くっつくよね。






抱きつくとかまじありえないから。









『歩く!』









「なに?俺と少しでも長く一緒にいたいから?」









『そ、そういうわけじゃないから!2人乗りは危ないじゃん!!』









「ははっ。真面目かよ笑」








『そうですよ!私ちょー真面目なんでー』









「真面目なやつが教科書忘れるか?」









『う、うるさい!置いてくよ!』









「え、俺のこと置いてくなよ!」








舌出してベーってやってやった。








風磨といるとバカにされてばっか。









.









『私ん家ここだから。』








「おー綺麗な家だな。」








『そんなことないよ。築5年は経ってるし。』








「全然新しいじゃん。」








『いやいや、ふつーの一軒家ですよ。』









「中島の家もこの近くなの?」








『えっ、そ、そうだよ。』






危ない危ない。





一緒に住んでることがバレるとこだった。









「ふーん。近くていいな。」









『え?』








「なんでもない。じゃあまた明日な!」









『あ、うん!ばいばい!』









風磨は自転車に乗って帰って行ってしまった。








なんか突っかかるなさっきの言葉。

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作者名:ゆってぃー | 作成日時:2017年8月22日 23時

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