キャラメルドリーム 2 (ページ13)

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Dream 60 ページ13

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奈々ちゃんねぇ、Aちゃん!

奈々ちゃんなんで急に帰ったの?

奈々ちゃんもしかして未読スルー?

奈々ちゃんねぇ、返事してよ!!

家に帰るとピロン、ピロンとうるさいスマホ。

電話もなりやみません。

恐怖のスマホだよ。

『はぁー』

健「Aどうしたの？」

『あのね、今日放課後奈々ちゃんと勉強しよって言われて寄り道したんだけど、めんどくさくなって途中で逃げ出してきたの。

そしたら、通知が鳴り止まないの。』

健「あーどんまい。」

『健人助けて～』

健「俺なんもできないよ。」

『できるじゃんあれ。催眠みたいなやつ。
明日学校行ったときに気まずくならないように奈々ちゃんにやってよ。』

健「えー、あれ意外と疲れるんだよー。」

『お願い！一生のお願いだから！』

「しょうがないな、明日だけだよ。」

『わーい！健人大好き！！』

「まじで！？」

『うそ笑』

「えっ。」

『ふふっ。』

本気で言うわけないじゃん。

健人おもしろい。

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～次の日～

朝学校に行くと早速奈々ちゃんが私のところにきた。

奈「ねぇAちゃん。昨日どうして返事返してくれなかったの？」

『健人、お願い！』

小声で健人に伝えた。

すると健人は奈々ちゃんの目の前に立った。

奈「え、なに？」

そしてしばらく健人は奈々ちゃんのことを見つめた。

健人が何事もなかったのように席に戻ると、奈々ちゃんは私に再び話しかけてきた。

奈「Aちゃん、おはよう！」

さっきまで怒ってたのが嘘のように、いつも通りの挨拶された。

本当に健人は何者なのだろう。