☆85 ページ39
.
『えっと…あの…ごめん…
まだ怖い……』
｢…
そうだよな。
無理しなくていいから。｣
そう言ってはくれるものの、しゅんとしているような気がして。
『あのね。風磨のこときらいじゃないの。
だけど、ずっと前からそういう行為に抵抗があって…』
｢うん。｣
『私ね、元カレとそういうこと１回したことがあってさ、その時にめっちゃがっついてこられたの。
それで男の人って結局は身体目当てなのかなーって思っちゃって。
そのこと自体が怖いとかきもいとか思うようになって。それ以来したいとか思えなくなっちゃったの。』
｢そっか…｣
やっぱりこんな女の子ぜんぜん可愛くもなんにもないよね。
『風磨が優しいっていうのはわかってるんだけど、もし身体目的とかそういうことがしたいだけだったらって思っちゃって。
私の中にまだ男の人のそういう印象が取り除けてなくて…』
｢…もういいよ。｣
『え？』
あ、やっぱり嫌われちゃったかな…
｢そんなこと言わないで。
俺、別にこれでAのこと嫌いになったりしないから。
むしろ、そうやってちゃんと自分の意見言える子のほうが好感度高いから。｣
『ふうま…』
｢Aはなんも心配しなくていいから。
俺は待つよ、大丈夫になるまで。｣
『なんで…』
「なんでって…笑
俺ね、Aに無理させたくないの。
Aのこと大好きだからこそね、こーゆーのも大事にしたいの。
だからヤダったらヤダって言ってくれて構わない。
っていうか言ってもらわないと俺止まんなくなっちゃうからさ笑」
『ありがと…』
｢そんな辛気臭い顔すんなよ。
そうだ！今日、仕事の人からケーキもらったから一緒に食べない？｣
『…ふふっ
ほんとにありがとう。風磨優しい！好き！』
｢お、今の言葉もう1回言って。｣
『やだよ！恥ずかしいもん！』
｢いいじゃん、減るもんじゃないんだから。｣
『やだ！』
｢拗ねてんのもかわいいよ〜｣
そう言って頭ポンポンって撫でてくる。
恥ずかしいけど、私この人選んで良かったなって思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - ありりんりんさん» 読んでくださりありがとうございます！今のところ近々続編を書くつもりはありません。せっかく提案してもらったのにすいません(>_<)。 (2020年5月23日 0時) (
レス) id: e294135eca (このIDを非表示/違反報告)
ありりんりん(プロフ) - お疲れ様です！続編あるならメンバーside読んでみたいです (2020年5月22日 23時) (レス) id: 6cac901a33 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむすずりんご(プロフ) - 待ってましたー！！たのしみにまってますー！ (2020年5月7日 2時) (レス) id: 9c98cd3216 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - 更新、とても嬉しいです。このお話が凄く好きなので、ゆかたんさんのペースで更新頑張って下さい。応援してます。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続きが気になります... (2019年9月8日 12時) (レス) id: b1c7c50b3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆかたん | 作成日時：2018年10月11日 22時
