☆73 ページ27
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『具体的には言えないんですけど、仲違いしてしまって…
まあ私が感情的になっちゃったのも悪いんですけどね。』
「そっか…」
あの時、私もちょっと言いすぎたかなって。
もう少し優しい言い方があったんじゃないかって本当は反省してる。
『お互い避けてるのかそれ以来会ってなくて。
あっちはアイドルだし、これならこれでもう会わないほうがいいのかなって。』
「Aちゃん、本当にそんなこと思ってる？」
『え…？』
真剣なトーンでそう言われてドキッとした。
「俺、2人のことよく知らないし詳しいこともわからないよ？
だけどさ、そんなことで終わっちゃうような関係でいいの？
2人だけの思い出がたくさんあるんじゃないの？」
『…』
確かに一緒にマンションへの道を喋りながら歩いたり、海に連れてってくれたり、なんだかんだきくちと居た時は楽しかった。
意地悪そうに見えて実はとっても優しくて、気づけば笑顔になってる私もいた。
思い返せば今まで男の人とこんなに一緒に居て楽しいなって思う人いなかった。
「どう？なんか気づいた？
あ、言い忘れてたけど、Aちゃんすごく菊池の好みな雰囲気出してるよ？」
『え？』
「服装とか、性格とか、なんだろう…
フィーリングってやつが合ってる気がする。」
『そうですか？』
「うん。
だからそんな2人だったら上手くいくと思うんだ。」
『え？何がですか？』
「もう、とぼけないでよ〜。」
いや、とぼけてるわけじゃ…
「とにかく！菊池にちゃんと想い伝えなよ！」
『想い？』
「うん。
そしたら、菊池もちゃんと答えてくれると思うからさ！」
『どうやって…』
「そこは自分で考えないと〜
あ！じゃあ俺そろそろ行かなきゃ！」
私が詳しく聞こうとするとわざとらしく帰る準備を始める健人くん。
『え、ちょっと…』
「ま、頑張れ！」
『…！』
はっ…
今、私の頭ぽんぽんってされた…！
ずるいよ、健人くんは。
こんな私の気持ちを整理させてくれて、最後にかっこいいことしてくなんて、本当に王子様なんだから。
『ありがとうございましたー！』
去っていく後ろ姿に精一杯のお礼を言った。
すると健人くんは振り返ってニコって笑いながら帰っていった。
健人くん、私頑張ってみます。
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ゆう(プロフ) - ありりんりんさん» 読んでくださりありがとうございます！今のところ近々続編を書くつもりはありません。せっかく提案してもらったのにすいません(>_<)。 (2020年5月23日 0時) (
レス) id: e294135eca (このIDを非表示/違反報告)
ありりんりん(プロフ) - お疲れ様です！続編あるならメンバーside読んでみたいです (2020年5月22日 23時) (レス) id: 6cac901a33 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむすずりんご(プロフ) - 待ってましたー！！たのしみにまってますー！ (2020年5月7日 2時) (レス) id: 9c98cd3216 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - 更新、とても嬉しいです。このお話が凄く好きなので、ゆかたんさんのペースで更新頑張って下さい。応援してます。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続きが気になります... (2019年9月8日 12時) (レス) id: b1c7c50b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかたん | 作成日時：2018年10月11日 22時
