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カトルに部屋を追い出され、私たちはとある宿屋の一室にいた。
「・・・・キリト」
数分(或いは数秒だったのかも知れないが、私にはこれくらい長く感じた)の沈黙を置いてから、口を開いた。
カトルがきっかけをくれたんだ。今、伝えなくてどうする。
「話したいことが、言っておかなければいけないことが、あります」
目を、まっすぐに見つめた。
「私は、多分もう・・・・・一ヶ月も生きていられません」
「え、・・・・・・？」
キリトの瞳が、戸惑いに揺れる。
私だって信じたくないけれど、覆しようのない事実なんだ。
「どういう、ことだ」
「そのままの意味です。私は、現実世界の私の体は、余命が一ヶ月もない」
「・・・・ダンジョンで倒れたのも、それが理由なのか？ なんで、」
「考えられるのは、栄養失調ですね」
現実世界での私たちＳＡＯプレーヤーの体は、例外を除くほぼ全員が医療施設にあるはずだ。
あくまでヒースクリフに聞いた話だが、私の体もそうなっているだろう。
専門知識のある医師がいて、看護師がいて。寝たきりだから、筋肉はまともな歩行もできないくらい落ちているだろうが、点滴によって最低限、命を繋いでいける
――――はずだった。
なぜ、“こう”なったか。
簡単だ。
私は今、点滴に生かされている。
なら、あまり考えたくはないが、その点滴を受け持つ医師、または看護師がどこかで失敗、または・・・・・職務怠慢していたとしたら。
「少し前から気づいてはいました。最近は特に、記憶と意識が抜け落ちる事が多くなって、・・・・被害者ぶるつもりはないんです。私、元から栄養足りてなかっただろうし、自業自得だから」
「・・・・・っ」
「だけど、」
ゲーム攻略に大した協力もできないまま、そしてなにより、こんなところで、
「死にたく、ない」
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lime - キリトかっくいいなぁ…！出来れば夢主ちゃんとリアルでの話も見たい！！（生きてたらversion）とにかく！チョー好きです！めっちゃ！最高の作品ありがとうございました(*´ω`*)またまた続編や別の作品…の予定があれば読ませていただきます！初コメ失礼しました(*^_^*) (2018年10月29日 1時) (
レス) id: ec969ca73a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 初コメント失礼します。最高の作品です。ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月29日 18時) (レス) id: a076412724 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - 夢主ちゃんリアルでキリトに会うこと無いんだなってちょっと虚しくなった (2018年9月24日 0時) (レス) id: 4068102f20 (このIDを非表示/違反報告)
Tsukimi(プロフ) - 最高でした！！1日で一気に読んじゃいました。迷惑なの承知でいうのですが、これとは別に夢主ちゃん生き残った場合の設定でALO、GGOとか書いていただければ私もう思い残すことはッ…！(( 本当にすみません。素敵な作品をありがとうございました。 (2018年7月1日 17時) (レス) id: 2f51781831 (このIDを非表示/違反報告)
葵林檎 - 最高の作品をありがとうございました。P'S:ALO、GGOは書かないんですか？ (2018年4月16日 1時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菓豆 | 作成日時：2015年6月7日 13時
