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「・・・・?・・・・・」


麻痺、とはいったが、違和感を覚えた。


まわりにいる・・・・たとえばアスナは、指一つ動かせないほどに体の自由を奪われているのに対し、私に掛かる負荷は随分軽い気がする。

自立は難しいだろうが、腕の上げ下げくらいなら普通にできるくらいの・・・・


「Aっ」


駆け寄ってきたキリトに、抱き起こされる。


「・・・・大丈夫です。痺れてるだけみたいなので」


私が左手を持ち上げながら返すと、キリトは茅場をまっすぐ睨みつけるようにして見つめた。


「・・・・どうするつもりだ。この場で全員殺して、隠蔽する気か」
「まさか。こうなってしまっては致し方ない。予定を早めて、私は最上階の《紅玉宮》にて君たちの訪れを待つことにするよ。だがその前に・・・・」


茅場もキリトを見つめながら続ける。


「キリト君、今この場で私と一対一で戦うチャンスをあげよう。無論不死属性は解除する。私に勝てばゲームはクリアされ、全プレーヤーがこの世界からログアウトできる。・・・・・どうかな?」
「っキリト、だめ、」


キリトのコートを麻痺状態の今出せる最大の力で掴んだ。


確かにキリトが勝てば、・・・・勝てれば、それで万事解決だ。

しかし、最強と謳われるヒースクリフ・・・茅場に真っ向から勝負を挑むなんて無謀極まりない。

加えて、向こうはシステムに介入できる存在。どのような操作を行うかなんてわかったものじゃ・・・・・


「・・・・・いいだろう。決着をつけよう」
「キリトっ」
「ごめん、ここで逃げるわけにはいかないんだ」


キリトは優しく笑い、黒いコートに無数のシワを作っている私の右手をゆっくり解いた。

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lime - キリトかっくいいなぁ…!出来れば夢主ちゃんとリアルでの話も見たい!!(生きてたらversion)とにかく!チョー好きです!めっちゃ!最高の作品ありがとうございました(*´ω`*)またまた続編や別の作品…の予定があれば読ませていただきます!初コメ失礼しました(*^_^*) (2018年10月29日 1時) (レス) id: ec969ca73a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 初コメント失礼します。最高の作品です。ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月29日 18時) (レス) id: a076412724 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - 夢主ちゃんリアルでキリトに会うこと無いんだなってちょっと虚しくなった (2018年9月24日 0時) (レス) id: 4068102f20 (このIDを非表示/違反報告)
Tsukimi(プロフ) - 最高でした!!1日で一気に読んじゃいました。迷惑なの承知でいうのですが、これとは別に夢主ちゃん生き残った場合の設定でALO、GGOとか書いていただければ私もう思い残すことはッ…!(( 本当にすみません。素敵な作品をありがとうございました。 (2018年7月1日 17時) (レス) id: 2f51781831 (このIDを非表示/違反報告)
葵林檎 - 最高の作品をありがとうございました。P'S:ALO、GGOは書かないんですか? (2018年4月16日 1時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年6月7日 13時

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