ＳＡＯキリト夢小説 White guardian7

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二撃、三撃と鎌を弾き返すと、キリトが叫んだ。


「大鎌は俺たちが食い止める！ みんなは側面から攻撃してくれ!!」


その声に、ようやくプレーヤーたちが動き出した。

武器を振り上げ、ある者は雄叫びをあげながら駆け出す。


だが、ボスのHPバーをわずかに削ったところで、悲鳴と、ガラスが砕け散るサウンドが聞こえた。

鎌を受けながら音源に視線を向けると、丁度、数人のプレーヤーが消える場面。


「・・・・っ」


全部で5本もあるボスのHPバー。

未だ一本目すら満足に減らせていないというのに、すでに何人か犠牲者が出てしまった。

攻撃を続けるうちに慣れて、それなりに回避も可能となるだろうが、やはり、攻略成功までに現状の二倍以上の死者が出ることを覚悟しなければならない。

その中に、キリトやカトル、アスナがいる可能性も・・・


「次、来るぞ!!」
「！」


キリトの鋭い声に、マイナス思考から引き戻される。


駄目だ。

感傷にひたる暇なんてない。

今、すべきこと。

一人でも多くの命を、



「守る・・・・っ！！」



その言葉を口に出した瞬間、不思議な感覚に陥った。


髑髏百足の姿を上から見ているかのように、視界が広がる。


キリトと、思考が繋がる。


――――追撃、斬り上げて防ぐ！


一瞬のアイコンタクトのみでなされる意志疎通。


心音、呼吸、体温、生きている証が、全てが想いと共鳴するような、心地よい感覚だった。

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