ＳＡＯキリト夢小説 White guardian7

3 ページ15

「ぐ、っああッ！」


とてつもなく重い一撃。

二つの体が軽々と宙に舞う衝撃の強さも予想外だったが、・・・・・・次の瞬間、私たちは戦慄せざるをえなかった。


ＨＰバーの減少度合いを確認する暇なく、二人のプレーヤーが消滅したのだ。


「な、・・・・！？」
「い、一撃で・・・・うそだろ・・・」


かしゃん、と恐ろしく軽い音と共に、死んだ。

たった、一撃食らっただけで。


「こんなの・・・・無茶苦茶だ・・・・」
「・・・・・偵察隊が、全滅する訳だよ」


頭上からの奇襲に加え、たった一度だけで、命ごと狩られてしまう攻撃力。

攻略組本体ではない偵察隊はむしろ、よく五分も持ちこたえたと言っていい。


炎の目が、次のターゲットをロックオンする。


「う、うわあああ！！」


振りかざされた右腕と、逃げ惑うプレーヤーの間に盾を構えて割って入ったのは、ヒースクリフだ。

だが、腕は左右、二本あった。ボスの自由な左鎌が、固まったままのプレーヤー集団を狙っている。


それがわかった瞬間、走り出していた。


「《双月》・・・・っ」
「っレイ！？ 無茶だ！」
「下がって！！」


金属のぶつかる音と、二本の剣から伝わる衝撃。

こちらの事は意に介さず、鎌は降下し続ける。


「Aっ、」


背後からの呼びかけ。共に、鎌が弾かれた。


「すみません。助かりました、キリト」
「二人同時なら、鎌を防げる。・・・・いけるか」
「もちろん」

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す