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わざわざ本部まで出向いた甲斐あってか、ヒースクリフはあっさりと私に許可を出した。
ただし、
「私の言いたい事は、自分でもわかっているね?」
「・・・・・・わかりたくなかったけどね」
言外に条件ありで。
ちゃんとわかってるよ。そこまで鈍感じゃない。ていうか原因あんただろ。
ヒースクリフの隣で珍しくも、大人しくイスに座っていたカトルが口を開いた。
「ずるいなぁー、三人とも。オレなんてだんちょーにギルド本部から出るなって言われたんだよ?」
「駄々捏ねる子供じゃないんだから・・・・」
まさしくアスナのツッコミ通り、背もたれを両手で抱き、頬を膨らませている。
「今まで思う存分サボったでしょう。この機会にしっかり働いて下さい」
「・・・・・・レイってオレに対して厳しいよね」
「人類皆平等なんて不可能ですよ。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃぁい」
カトルの拗ねたような声をききながらギルドを出ると、キリトが言った。
「ヒースクリフがすんなり許可出すとは思わなかったな。そもそも、なんでAだけそんな命令出されたんだ?」
「・・・・自分のレベルに私が追いつくのが嫌だったんじゃないですか」
言ってから思う。我ながら苦しい言い訳だ。
あの男がそんな下らない理由でこんな命令を出すはずはない。
「理由はどうあれ、街の外に出られたんでよしとします。久々なんで、足引っ張ったらすみません」
「あれ、弱気だね、A」
「そんな事ないですよ」
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lime - キリトかっくいいなぁ…!出来れば夢主ちゃんとリアルでの話も見たい!!(生きてたらversion)とにかく!チョー好きです!めっちゃ!最高の作品ありがとうございました(*´ω`*)またまた続編や別の作品…の予定があれば読ませていただきます!初コメ失礼しました(*^_^*) (2018年10月29日 1時) (レス) id: ec969ca73a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 初コメント失礼します。最高の作品です。ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月29日 18時) (レス) id: a076412724 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - 夢主ちゃんリアルでキリトに会うこと無いんだなってちょっと虚しくなった (2018年9月24日 0時) (レス) id: 4068102f20 (このIDを非表示/違反報告)
Tsukimi(プロフ) - 最高でした!!1日で一気に読んじゃいました。迷惑なの承知でいうのですが、これとは別に夢主ちゃん生き残った場合の設定でALO、GGOとか書いていただければ私もう思い残すことはッ…!(( 本当にすみません。素敵な作品をありがとうございました。 (2018年7月1日 17時) (レス) id: 2f51781831 (このIDを非表示/違反報告)
葵林檎 - 最高の作品をありがとうございました。P'S:ALO、GGOは書かないんですか? (2018年4月16日 1時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年6月7日 13時