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「初撃決着でいいですよね」
「ん、OK」
カトルにデュエルを申し込み、ルールを設定した。
どこから聞きつけたのか、広場にはギャラリーもできている。
これだけのプレーヤーが集まっている理由は、私たち二人だけではない。
「やれやれ・・・・いきなり呼び出され審判してくれ、とは」
「いいじゃん、どうせ暇でしょ?だんちょー」
「こう見えても、結構忙しいのだがね」
血盟騎士団団長、ヒースクリフ。こいつほど知名度の高いプレーヤーはいないだろう。
もちろん観客がデュエルの理由なんて知るはずもない。
知っているのは私たちと、キリトだけ。
「すみません、いきなりこんな事になってしまって」
「A、」
「・・・・全部説明するには時間がかかるので、後で話します」
今、これ以上キリトの顔を見たら、何もかもが溢れてしまう気がした。
・・・・上手く感情を殺せない。
「では二人とも、準備はいいかい?」
デュエル開始三秒前の文字が視界に浮かんでいた。
はっと我に返り剣を引き抜く。
「デュエル開始!!」
ヒースクリフが右手を振り下ろすと、カトルは緩い動作でレイピアのように細い剣を抜いた。
構え、微笑んだまま口を開く。
「本気でやってよ。レイになら、殺`されても構わないから」
「・・・・・・殺`さない」
「なに甘い事言ってんの。そっちが来ないなら、こっちから行くよっ」
だっと地面を蹴る音が聞こえたと思ったら、カトルはすでに目の前に迫っていた。
純粋な殺`意のみを瞳に宿しながら。
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菓豆(プロフ) - 夜風さん» コメントありがとうございます。頑張ってカルマの小説も更新しないとですね (2015年4月5日 13時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
夜風 - お帰りなさいです!カルマ君の小説、読ませていただきました!とても面白かったし、何より夢主ちゃんがかっこよかったです!更新頑張って下さい! (2015年4月5日 13時) (レス) id: 2e25d02f53 (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 紫芋さん» ただいまですっ!!実は旅行中ずっとこの小説の事考えてました(笑) (2015年4月5日 12時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
紫芋(プロフ) - 菓豆さん(旅行から)お帰りなさい!これからも、菓豆さんの作品見させて頂きます!頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年4月5日 11時) (レス) id: 262404c03e (このIDを非表示/違反報告)
菓豆(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます。ご意見、ご感想等何回でもコメント下さい!! (2015年4月5日 10時) (レス) id: edc29e4d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓豆 | 作成日時:2015年3月15日 20時